ゴールドシップがジャパンカップで勝つために必要な“たった1つの条件”とは?

実は勝つために必要な要素は一つしかない

ゴールドシップのレースを一つ一つ振り返り、好走条件を探していくと、一つの答えに辿り着く。その条件こそ、ジャパンカップ制覇に不可欠な要素となる。それは……

上がりのかかる馬場、展開

である。

ゴールドシップはGIを6勝している。そんな名馬にこんなことを言うのはおかしな話だが、ハッキリ言ってゴールドシップは脚が遅い。だからスピードへの対応を求められるレースになると、上位に来ることが難しいのだ。

一方、スピード不足を補ってあまりあるほどの驚異的なスタミナを持っている。だから、スタミナを活かせるようなレースになれば、ゴールドシップに叶うものなどいなくなる。

例えば今年と去年の天皇賞を比較してみよう。

2015年
天皇賞春 2番人気1着
ゴールドシップの上がり 35秒
上がり1位 34秒4

2014年
天皇賞春 2番人気7着
ゴールドシップの上がり 34秒2
上がり1位 34秒

今年はゴールドシップ自身の上がりが35秒だった。上がり1位のラストインパクトにしても34秒4と、それほど速い上がりは求められなかった。

一方、昨年はゴールドシップ自身が34秒2という速い上がりを使っているのに、レース自体の上がりが34秒と速かったため、末脚勝負で負けてしまったのだ。

他のレースを見ても同じ傾向が見て取れる。

レース名 着順 自身の上がり(上がり順位)

好走したレース
阪神大賞典 1着 35秒5(1位)
札幌記念 2着 35秒3(1位)
宝塚記念 1着 35秒2(1位)

凡走したレース
AJCC 7着 34秒4(6位) ※1位34秒1
有馬記念 3着 33秒9(5位) ※1位33秒4

ご覧のように、上がり1位の馬が33〜34秒台前半の数字を叩き出すようなレースでは凡走し、上がり1位が35秒になるようなレースで好走している。

よって、ゴールドシップがジャパンカップを勝つための最低条件は……

上がりのかかる馬場、展開になること

なのだ。

阪神や中山のほうが得意なのは間違いないだろうが、京都や東京がダメなわけではない。すべてはレースの質がどうか、にかかっている。

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