エリザベス女王杯2017の予想分析…ミッキークイーン優勝に必要な絶対条件とは?


(C)はねひろ

再び、勝利の美酒を味わうために――。

2017年11月12日、京都競馬場でエリザベス女王杯(GI/芝外回り2200m)が行われる。人気を集めそうなのが、2冠馬のミッキークイーンだ。春はGI制覇こそならなかったものの、阪神牝馬ステークスを勝ち、宝塚記念では牡馬に混じって3着と健闘した。能力だけで言えば現役最強牝馬の有力候補であることは間違いないだろう。

しかし、ミッキークイーンは人気に支持されながら、なかなか勝ちきれないことが多い。阪神牝馬Sを勝ったとはいえ、その前の勝利は秋華賞まで遡らなければならないほどだ。

では、エリザベス女王杯を制すために必要なこととは何なのだろうか?


3歳時の幻影を振り解けるか?

ミッキークイーンはどんなタイプの馬か?

そんな質問を投げかけられたとき、多くの人はこう答えるのではないか。

「強烈な末脚が持ち味」

と。実際、オークスに代表されるように、2、3歳時は強烈な末脚を武器にクラシック戦線で活躍してきた。彼女に優れた末脚があったことに疑いの余地はない。

しかし、冷静に戦績を振り返ってみると、意外な事実に気付かされる。それは、


古馬になってから7戦して、上がり3位以内の末脚を3回しか使っていない――

ということである。末脚が持ち味の馬なのであれば、こんな実績になるのはおかしな話だ。普通、たとえ着順が悪くても、上がり3ハロンの順位だけは上位にくるものである。しかし、実際にはそうではない。それはなぜなのか?

その疑問の答えを解く鍵になるのが、ジェンティルドンナの戦績だ。

ジェンティルドンナに見る優勝へのヒント

彼女は2、3歳時、強烈な末脚を武器にしてきた。しかし、古馬になってから徐々に先行策にシフトしていき、上がり上位の脚を使うことは少なくなった。

完結にまとめるとするなら……

「同世代との戦いではポテンシャル勝負(=末脚比べ)で勝ってきたが、古馬になると本来の持ち味である機動力(競馬のうまさ)を活かした走りにシフトしていった」

ということになる。古馬と交じると、末脚比べでは厳しくなる。だから先行策をとり、安定した走りをしてきたわけだ。

ミッキークイーンの話に戻そう。

彼女にしても、2、3歳限定戦ではポテンシャルだけで勝ててきた。しかし、古馬になると徐々にそれだけでは通用しなくなっているのだ。

ではどうすれば優勝に手が届くかといえば、カギは脚質になるだろう。


実際、戦績を見ても“シフトチェンジ”が功を奏す可能性があることを示唆している。

古馬になってから、ミッキークイーンが人気と同じかそれ以上にいい着順で走ったレースは3つ。

2016年 有馬記念
2017年 阪神牝馬S
2017年 宝塚記念

この3つに共通しているのは「究極の切れ味が求められないレース」だったことだ。

阪神牝馬Sと宝塚記念は道悪開催だったし、有馬記念に関しても上がり1位が35秒台という質のレースだった。ミッキークイーンには「末脚が持ち味」というイメージのあるにもかかわらず、実際には「究極の切れ味が求められないレース」で好走しているのだから面白い。

付け加えるなら、有馬記念は16頭立ての4角6番手、阪神牝馬Sは16頭立ての4角8番手と、中団以上で競馬をしていた。

要するに「究極の切れ味が求められないレース」かつ「中団以上(できれば番手)で競馬をすること」が、ミッキークイーンの好走条件と定義できるわけだ。

兄弟に見る血統的な根拠

実際、血統的に見ても先行策によって成績が上がる可能性は大いにある。

全兄トーセンマタコイヤは、ミッキークイーンと同じように3歳時は優れた末脚を発揮していたが、古馬になると徐々に先行策にシフト。最後の勝利は、なんと逃げて勝ち取ったものだった。また、全姉インナーアージも全4勝のうち、未勝利戦を除く3勝を、4角5番手以内の位置取りから挙げている。

まとめると、ミッキークイーンがエリザベス女王杯で優勝できるかどうかの最大の鍵は「位置取り」といえるのだ。


彼女がスタートからどんなポジションにつけるのかが、最大の見所といっても言い過ぎではないだろう。


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