2014年1月の引退(京都競馬場での引退式)からはや3年余りの歳月を経て、今年、あの電撃王・ロードカナロアの産駒がデビューを迎えます。一体、どんな活躍をみせてくれるのでしょうか?

今回は、ロードカナロア産駒の傾向について考察していきます。


目次

プロフィール〜血統・誕生日・馬主・調教師・生産者〜

キングカメハメハ
レディブラッサム
母の父StormCat
母の母サラトガデュー
性別
馬齢6 歳
生年月日2008年3月11日
毛色鹿毛
馬主(株)ロードホースクラブ
調教師安田隆行(栗東)
生産牧場ケイアイファーム
産地新ひだか町
馬名意味冠名+ハワイに伝わる海の神

賞金

総賞金669,958,000
内付加賞18,558,000
収得賞金(平地)365,250,000
収得賞金(障害)0

ロードカナロアの戦績振り返り

まずは「ロードカナロア…知らないよ」という方のために、プロフィールを紹介しつつ、戦績を振り返ってみましょう。

・ロードカナロアは、2008年3月11日生まれ(父:キングカメハメハ、母:レディブラッサム/母の父:Storm Cat)

・初戦は2010年12月の新馬戦(小倉芝1200)。2着に6馬身差の逃げ切り勝ちという鮮烈デビュー

・2〜3戦目はともに2着と惜敗

・4戦目の500万条件の勝利以降、OPを2戦・G3を2戦合わせて5連勝

・G1・高松宮記念に3着した後は2戦つづけてG3も2着に

・10月のG1・スプリンターズS、12月のG1・香港スプリントを連勝。G3・阪杯、G1・高松宮記念、G1・安田記念と5連勝

・休み明けのG2・セントウルSは2着に敗退

・G1・スプリンターズS、そして引退レースとなったG1・香港スプリントを連勝して引退

・生涯成績は19戦13勝。2着5回。3着1回。全レースで3着以内に入った(連対率は約94%、複勝率は100%)

一貫して短距離路線を歩んだロードカナロアは、芝1200mのG1を5勝、芝1600mのG1を1勝、獲得G1タイトルは合わせて6勝で、2012年、2013年のJRA最優秀短距離馬と、2013年の年度代表馬にも選出されています。

日付レース名着順人気
2013.9.29スプリンG11
2013.9.8セントウG21
2013.6.2安田記念G11
2013.3.24高松宮記G11
2013.2.24阪急杯G31
2012.9.30スプリンG12
2012.9.9セントウG21
2012.6.17函館スプG31
2012.3.25高松宮記G11
2012.1.28シルクロHG31
2011.11.26京阪杯G31
2011.11.6京洛SH1
2011.5.14葵S1
2011.4.16ドラセナ500*1
2011.1.29500万下*1
2011.1.5ジュニア1
2010.12.5新馬1

ロードカナロア産駒の特徴の予想

そんなロードカナロア産駒、どんな特徴をもっているのでしょうか?

ロードカナロア自身は、その身体的能力もさることながら、気持ちで走る馬だったと言えます。

母・レディブラッサムは、気性の荒いところがあったのですが、父・キングカメハメハの勝負強さがロードカナロアの中でうまく融合し、気持ちを引き出していたように考えられます。

無駄のないコーナーリング、馬群を抜け出すバランス感覚など、意欲的でセンスの良い走りを身につけた産駒が多く出るのではないかと予想しています。

芝で活躍できる?

ロードカナロア自身、芝のレースにしか出走していませんし、父・キングカメハメハ、祖父キングマンボまで遡っても日本の芝への適性はとても高く、産駒も芝で活躍する確率は高いはずです。

ダートで活躍できる?

では、ロードカナロアが走っていないダートではどうでしょう。

ロードカナロアの母・レディブラッサムは、父にStorm Cat、母にサラトガデュー(母父・Cormorant)を持つアメリカ血統です。アメリカはダート競馬の本場だけに、ポテンシャルを秘めていると言えるでしょう。

また、父のキングカメハメハも芝でしか走ったことがありませんでしたが、ダートで活躍する産駒をたくさん輩出しています。例えばベルシャザールがダート競馬の最高峰ジャパンカップダートを制したほどです。

この血が生きるような配合でロードカナロア産駒が出てきた場合、ダートでも芝と遜色ない活躍が期待できることが予想されます。

距離適性は?

やはり短距離〜マイルまでを主戦場にする産駒が多いように考えられます。しかし、ロードカナロア自身の距離適性はもう少し長かったのではないか、という見方も多い。

心肺機能が優れていて2000m程度はこなせる、という関係者の証言もありました。中距離を主戦場とする産駒が出てきてもおかしくはありません。

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