有馬記念2018の競馬予想分析!3つのデータから導く穴馬候補

2018年12月23日、中山競馬場で有馬記念(GⅠ/芝2500m)が行われる。有馬記念過去10年を見ると、三連単の高額配当は2008年の985,580円が最高で、10万円以上になったのは3回ある。過去10年で1万円未満となったのは2回あるなど、比較的平均的な状況だ。

単勝オッズは2013年の160円が最低で、最高は2015年の1,700円だった。単勝10倍以上の馬が勝ったのは2015年の1回だけ、しかし馬連万馬券は2回あるなど、ヒモ荒れになりやすいことが多く、それでいて結構な人気薄が3着に飛び込んでくることが目立つ。

ホープフルステークスはまだあるが、有馬記念が1年の総決算、そう考える競馬ファンや有馬記念しか競馬をやらない人もいる。そういう人においしい思いをしてもらうデータを示していきたい。予想する上で欠かせないデータを見ていこう。


目次

データ① リピーター大集合!

過去10年の3着以内の馬を見ると明らかなリピーターレースであることが分かる。エアシェイディ、ブエナビスタ、トゥザグローリー、オルフェーヴル、ゴールドシップ、キタサンブラック、ゴールドアクターとこれだけいる。強い馬が多いが、オルフェーヴルのように2012年は休んで2013年に有終の美を飾った馬もいる。このパターンに該当する馬が今年いるではないか。

それがサトノダイヤモンドだ。2016年キタサンブラックが逃げ残しそうなところを最後差し切ったのがサトノダイヤモンドだった。今年は京都大賞典で復活の勝利を挙げたが、ジャパンカップでは1秒3の負け。ただ世界レコードを思えばこれでも十分走った方だ。有馬記念に勝っている時点でこれ以上コース適性を語る必要もないし、オッズはそこそこ下がる。引退レースとなればここが勝負であり、狙ってみる価値はある。

データ② 無視できない中山の非根幹距離実績

有馬記念は芝2500メートルで行われるが、400メートルで割れるものは根幹距離、割れないものは非根幹距離と呼ばれている。その中で有馬記念は非根幹距離だが、中山の非根幹距離である1800や2200、2500での実績がある馬が穴を開けてきた。2008年14番人気2着のアドモマイヤモナークは栗東の馬ながら中山での好走歴が多く、2008年2009年いずれも2ケタ人気で3着のエアシェイディもそうだ。ここは無視できない。

ここで面白いのはミッキースワローだ。中山は4戦しているが、根幹距離だった新馬戦5着以外の3戦はすべて2200メートル、ここで2勝2着1回だ。セントライト記念1着とAJCC2着が含まれている。AJCC以降は根幹距離ばかり、どちらかといえば不向きなレースを使い続けた。ようやくミッキースワローに適したレースがやってきた。それでもジャパンカップで5着に来たのは100点の結果だろう。叩き2戦目で面白い。

データ③ こちらも無視できないステイゴールド産駒

血統別で見るとステイゴールド産駒が強い。有馬記念だけで4勝しているが、オルフェーヴルやゴールドシップ、ドリームジャーニーのおかげと言える。今回は2頭おり、そうなるとオジュウチョウサンを選びたいところが、それ以上に有力な馬がいる。アルゼンチン共和国杯を勝ったパフォーマプロミスだ。

去年の今頃は準オープンの身だったが、中山芝2500メートルの準オープン戦を勝つ。次のレースで日経新春杯を勝ち、アルゼンチン共和国杯を勝った。ちなみにオジュウチョウサンのオーナーはパフォーマプロミスの一口馬主でもある。ゴールドアクターが開いたアルゼンチン共和国杯からの直行ルート、それでも人気にならないところが大変おいしく、ここは狙いたい。

まとめ

サトノダイヤモンド、ミッキースワロー、パフォーマプロミスを挙げたが、どの馬も中山での実績があり、非常に面白い。ジャパンカップ組が人気を集めることになりそうだが、といっても上位入線のジャパンカップ組の話であり、サトノダイヤモンドやミッキースワローは蚊帳の外。ただ反動を考えるとサトノダイヤモンドやミッキースワローぐらいがちょうどいい差ではなかったか。

外国人騎手ばかりが勝ってきた秋のGⅠ。サトノダイヤモンドにはアヴドゥラ騎手、パフォーマプロミスにはクリスチャン・デムーロ騎手が乗る。香港のように外国人騎手ばかりが席巻することに疑問を感じる人は多いだろう。一戸建て以上の大きな買い物をオーナーはしており、それを最大限に活用するなら当然外国人騎手を選ぶ。それでも中山のトリッキーなコースは厳しい。狙って面白いのはミッキースワローだろう。

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