“残念桜花賞”というレースをご存知だろうか?
桜花賞と同じ日に行われる3歳牝馬限定のオープン戦、忘れな草賞のことだ。「桜花賞に出られなかった馬たちが集まる残念なレース」という意味で“残念桜花賞”とやゆされて久しい。
だが、今年はやや様相が異なっている。“残念”というにはもったいない逸材が揃う楽しみなレースになっているのだ。
良血馬が集結
見渡す限り、とにかく良血馬が多い。まずはラインナップを見てもらおう。
ウォーターラボ
半兄サトノノブレス(菊花賞2着、日経新春杯など重賞2勝)、全兄ヒカルオオゾラ(エプソムCなど重賞で3度の2着)
エーティーロゼッタ
半姉フーラブライト(中山牝馬Sなど重賞2勝)
カゼルタ
母母ガゼルロワイヤル(英オークス2着)、半兄アドマイヤスピカ(OP馬)
フローレスダンサー
母ダンスインザムード(桜花賞などGI2勝)、半姉ダンスファンタジア(フェアリーS勝利)
ミッキークイーン
母ミュージカルウェイ(仏GIIドラール賞など重賞3勝)、全兄トーセンマタコイヤ(準OP馬)
ロカ
母母ウインドインハーヘア。ディープインパクトの姪
マダムウルル
半兄ホッコータルマエ(ダートGI8勝)
いかがだろうか? なかなかのメンバーだ。他にもパワーウーマンの半兄は平安ステークスの勝ち馬ヒラボクキングだったり、どの馬もなかなかの血統背景をしている。
またミッキークイーンやロカは惜しくも桜花賞に出走できなかったものの、出ていれば上位人気(は言いすぎだとしても、中穴人気)に支持されていた可能性もあるほどの馬だ。
“残念桜花賞”と呼ぶには豪華すぎる。むしろここからオークス馬や将来重賞で活躍する馬が生まれても不思議ではない。
今年は変に揶揄して呼ばず、純粋に良血馬たちの将来を楽しみにレースを見守ってみてはいかがだろうか?