中山金杯2018の競馬予想データ分析…3つの注目点から浮上する激走馬とは?

2018年1月6日、中山競馬場で中山金杯(GⅢ/芝2000m)が行われる。セダブリランテス、ウインブライト、ダイワキャグニー、カデナ、ブラックバゴ、デニムアンドルビーらが出走するが、どんなレースが展開されるのか?台頭する可能性を秘めた伏兵とは?

中央競馬の1年の初日を飾るメインレースであり、1年間に中山競馬場で行われるGⅢの中で最も盛り上がりを見せるレースの1つが中山金杯だ。

従来、ハンデ戦ということもあり「荒れる金杯」と言われてきていたが、ここ10年で1着馬はすべて単勝5番人気以内と意外と堅いレースとなっている。

今年も傾向通りに、堅めに収まるのか、人気のない馬から激走馬が生まれるのかを過去10年の中山金杯の結果を元としてデータ分析する。


目次

注目点① 年齢は関係なし

年齢別の成績を集計すると、高齢馬に不利となる結果となる重賞が多い中、中山金杯ではそれほど差がないことがわかる。

年齢別集計 中山金杯 過去10年

年齢着別度数勝率複勝率
4歳2- 1- 2- 15/ 2010.0%25.0%
5歳2- 4- 4- 22/ 326.3%31.3%
6歳3- 3- 2- 30/ 387.9%21.1%
7歳3- 2- 2- 27/ 348.8%20.6%
8歳以上0- 0- 0- 31/ 310.0%0.0%

集計期間:2008年 ~ 2017年

ただし、さすがに8歳馬以上となると厳しいので要注意だ。

注目点② 当日の上位人気を狙え

荒れない金杯となって久しい中山金杯だが、データ上からも単勝5番人気以内を狙えばほぼ間違いがないことが一目瞭然だ。

人気別集計 中山金杯 過去10年

人気着別度数勝率複勝率
1~5人気10- 7- 7- 26/ 5020.0%48.0%
6~10人0- 2- 1- 47/ 500.0%6.0%
11~人気0- 1- 2- 52/ 550.0%5.5%

集計期間:2008年 ~ 2017年

やはり、少なくとも軸馬は5番人気以内から選定することが必要だ。

注目点③ 斤量増を狙い撃ち

ハンデ戦ということもあり、前走との斤量増減での成績を集計すると、圧倒的に前走よりも斤量が増えている馬の成績がいいことがわかった。

前走斤量増減別集計 中山金杯 過去10年

前走斤量着別度数勝率複勝率
増減無し0- 3- 2- 52/ 570.0%8.8%
今回増9- 5- 5- 12/ 3129.0%61.3%
今回減1- 2- 3- 61/ 671.5%9.0%

集計期間:2008年 ~ 2017年

これは、ハンデを設定する際に強い馬であると認められ、斤量を課せられた馬が見込み通りに活躍していると言っても良いデータと言える。

今回、上位人気(5番人気以内)になりそうで且つ斤量が増加したのは次の4頭だ。

セダブリランテス  牡4 前走 斤量54キロ → 今回 斤量 55キロ
ウインブライト   牡4 前走 斤量54キロ → 今回 斤量 56キロ
ダイワキャグニー  牡4 前走 斤量55キロ → 今回 斤量 56キロ
ブラックバゴ    牡4 前走 斤量54キロ → 今回 斤量 56キロ

まとめ

結果的に4歳馬ばかり4頭がピックアップされたのでさらにここから絞り込んでみることにする。

条件①のデータにもある過去10年の4歳馬で3着以内に入った馬5頭の共通項を探ると、5頭の内4頭までが前走も同じ芝2000mのレースを使っていた(残りの1頭は芝2200m)。

また、2着以内に入った3頭の共通項に絞ると前走は重賞で1着だったこともわかった。

そのことから先の4頭の前走距離とレース・着順を確認すると次のとおりとなる。

セダブリランテス  前走 芝2500m GⅡ アルゼンチン共和国杯  3着
ウインブライト   前走 芝2000m GⅢ 福島記念        1着
ダイワキャグニー  前走 芝1600m OP キャピタルステークス   1着
ブラックバゴ    前走 芝2000m OP アンドロメダステークス  1着

そこで、ここでは、最終的に次の1頭を推奨する。

ウインブライト

福島記念1着からのローテーションで中山金杯を制したのは2016年のヤマカツエースだ。

ただし、2010年にはサニーサンデーが同じ福島記念1着のローテーションだったが大外8枠が影響して6着に敗退している。

そう、中山金杯では7枠8枠の成績が極端に悪いのだ。

当日は枠順も確認の上、最終的にウインブライトの取捨選択を決めていただきたい。

おすすめの記事