天皇賞春2018の競馬予想分析…過去の血統と種牡馬、明確な共通点とは?

2018年4月29日、京都競馬場で天皇賞春(GⅠ/芝3200m)が行われる。昨年、一昨年と惜しい成績の続いているシュヴァルグランが今年こそ栄冠なるか、またまたクリンチャーをはじめとした4歳馬の独壇場となるか。日経賞を制して勢いにのるガンコの走りにも注目が集まる。

開催に際し、どのような血統の馬がいい成績を残しているのか、同コースでどのような血統の馬が台頭しているのか、過去のデータをもとに見ていくことにしよう。

今回、好走血統は過去10年、コース・距離別種牡馬成績は2013年以降のレースより集計を行った。


目次

過去10年好走馬血統

着順人気種牡馬母父馬
11ブラックタイドサクラバクシンオー
24ハーツクライMachiavellian
32ディープインパクトOrpen
12ブラックタイドサクラバクシンオー
213ハーツクライA.P.Indy
33ハーツクライMachiavellian
12ステイゴールドメジロマックイーン
27ハーツクライアレミロード
310ハーツクライA.P.Indy
14ステイゴールドデインヒル
23ハーツクライStorm Bird
312マーベラスサンデーダンシングブレーヴ
12ステイゴールドデインヒル
23ディープインパクトLycius
36Cadeaux Genereuxパントレセレブル
114ミスキャストブライアンズタイム
23ジャングルポケットノーザンテースト
32ハーツクライStorm Bird
17マンハッタンカフェラムタラ
23キングズベストプラティニ
35ヤマニンセラフィムサクラショウリ
12ジャングルポケットサンデーサイレンス
24チーフベアハートサッカーボーイ
316マンハッタンカフェMachiavellian
112チーフベアハートサッカーボーイ
24アドマイヤベガEl Gran Senor
35ステイゴールドメジロマックイーン
13フレンチデピュティリアルシャダイ
22オペラハウスダンスングブレーヴ
31ホワイトマズルサンデーサイレンス

解析・分析:注目血統は?

過去5年は外国馬のレッドカドーを除くと全て父サンデーサイレンス系が上位を占めている。特に勝ち馬こそいないがハーツクライ産駒の安定した活躍ぶりには目を見張るものがある。過去3勝のステイゴールド産駒にも注目が必要だろう。この2頭以外のサンデーサイレンスも含めた傾向としては昨年・一昨年と連覇したキタサンブラックは例外となるが、概ね母系にニアークティック系の血が入っている産駒の活躍が目立つ。

2017年 シュヴァルグラン(母母父Nureyev)/サトノダイヤモンド(母父Orpen)
2016年 カレンミロティック(母母父Caerleon)/シュヴァルグラン
2015年 ゴールドシップ(母母父プルラリズム)/カレンミロティック
2014年 フェノーメノ(母父デインヒル)/ウインバリアシオン(母父Storm Bird)/ホッコーブレーヴ(母父ダンシングブレーヴ)
2013年 フェノーメノ/トーセンラー(母母父Sadler's Wells)

ハーツクライ産駒は好走歴のあるシュヴァルグラン/カレンミロティックが今年も出走するが、勢いのある4歳馬からもサトノクロニクル/チェスナットコートが出走を予定しており今週も4歳馬が上位を占める結果となるのか注目だ。

非サンデー系種牡馬では2010年まで活躍のみられた父ニアークティック系種牡馬の勢いが近年はみられていない。ハービンジャーの昨年からの勢いに乗りトーセンバジルが久々にニアークティック系種牡馬の代表格として好走できるか期待したいところだが、近年の傾向からは割引きが必要だろう。

出走予定馬・種牡馬コース成績

種牡馬着別度数勝率複勝率
アドマイヤドン0-0-0-50.0%0.0%
ハーツクライ0-4-2-80.0%42.9%
ナカヤマフェスタ0-0-0-00.0%0.0%
ディープスカイ0-0-0-10.0%0.0%
キングカメハメハ0-0-0-60.0%0.0%
ディープインパクト0-1-1-110.0%15.4%
ハービンジャー0-0-0-40.0%0.0%
シンボリクリスエス0-0-0-20.0%0.0%
ステイゴールド3-0-0-730.0%30.0%

集計期間:2013.1. 1 ~ 2017. 12. 28

解説・分析:注目血統は?

京都3200m実績の無い種牡馬が多く見られる中で、前項でも挙げたハーツクライ・ステイゴールド産駒の活躍が目立つ。しかし、出走経験がほとんどない種牡馬も多く軽視は禁物だろう。なかでも今回が初出走となるナカヤマフェスタ産駒のガンコ、菊花賞実績のあるディープスカイ産駒のクリンチャーには注目したい。

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