タニノギムレットから久々に牡馬の大物が生まれるかもしれない。

6月20日に東京競馬場で行われたジューンステークス(1600万下/芝2000m)でタニノギムレット産駒のメドウラーク(牡4)が差しきり勝ちを収めた。6月に賞金が半減されたことで再び準オープンを戦うことになったが、難なく勝って重賞戦線へ乗り込む。

タニノギムレットといえばウオッカを輩出した種牡馬として有名だ。しかし、牡馬となるとスマイルジャックやセイクリッドバレー、アブソリュートといった重賞ウィナーは出ているものの、GIを勝つような大物は不在。メドウラークは父の後を継ぐ存在となれるのだろうか?


血統評価は?

結論から言えばメドウラークはかなり楽しみな存在だ。というのも、タニノギムレット産駒の中ではかなりの良血馬といえる。

近年、タニノギムレットは種牡馬としてなかなか評価が得られていないため、良血な牝馬がつけられるケースが少なくなっている。

そんな中、メドウラークの母母はトゥザヴィクトリー。エリザベス女王杯を制した名牝の血が流れているのだ。母アケヒバリは競走馬として大成できなかったが、トゥザグローリーやトゥザワールドの兄弟に当たる良血馬。近親にはデニムアンドルビーなど、GI戦線で活躍する重賞ウィナーがいる。

つまり、母系の血統レベルは重賞級、GI級ということができる。

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