ラブリーデイの血統や勝因は?天皇賞秋1着馬を徹底分析

11月1日に東京競馬場で行われた天皇賞秋(芝2000m)でキングカメハメハ産駒のラブリーデイ(牡5)が秋古馬3冠の1冠目を手にした。

1番人気に支持されたラブリーデイはスタートから好位につけると、抜群の手応えで直線へ。ライバルたちを引き寄せて満を持して追い出すと、直線半ばでセーフティーリードをつけて他を圧倒。着差以上の力をつけてGI2勝目を挙げた。

ラブリーデイの血統や将来性はどういったものなのだろうか? 徹底的に検証していこう。


血統評価は?

ラブリーデイは父キングカメハメハ、母ポップコーンジャズ、その父ダンスインザダークという血統。

血統の詳細に関しては鳴尾記念の際に書いた記事から抜粋する。

ラブリーデイの母系を遡ると、5代母ペルースポートから多くの活躍馬が輩出されていて、ある特徴を見出すことができる。それは小回り(内回り)中距離重賞への適性の高さだ。

以下は一族の内回り中距離重賞好走例 ※1人気以下の着順は除外 ※2中京は改修前、朝日チャレンジCは当時内回り2000m

インティライミ 06年中日新聞杯2着、07年金鯱賞3着、07年朝日チャレンジC1着、08年宝塚記念11人気3着
スマートギア 10年金鯱賞3着、12年小倉大賞典10人気2着
ワンモアチャッター 05年小倉記念2着、05年朝日チャレンジC1着、08年中京記念14人気4着
アロマティコ 12年秋華賞3着、14年クイーンS2着
サンバレンティン 06年福島記念1着、07年七夕賞1着
フォルテベリーニ 06年福島記念2着、07年中京記念3着
オーバーザウォール 98年福島記念1着
スピークリーズン 89年函館記念1着

ご覧の通り、直線の短い小回り、内回りコースの重賞に非常に高い適性を持つ母系なのだ。

上記したようにラブリーデイの母系は本質的に小回り向きと言える。

そんな中、直線が長い天皇賞秋を圧勝したということは、個体としての能力が他を圧倒していたと考える以外にない。

今年は3000m以上のレースを除くと6戦6勝。完全に本格化し、中距離路線のエースに成長を遂げたといっていいはずだ。

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