新潟記念2018の予想オッズ・人気と出走予定馬は？夏の新潟名物重賞展望

2018年9月2日、新潟競馬場で新潟記念（GⅢ／芝2000m）が行われる。ブラストワンピース、グリュイエール、セダブリランテス、メートルダール、スズカディープらが出走するが、どんなレースが展開されるのか？　台頭する可能性を秘めた伏兵とは？

競馬TIMES編集部では一週間をかけて当重賞を徹底的に検証していく。血統考察やデータ分析、有力馬の強調材料と不安要素の検証など、多角的な視点から当レースの見どころや注目点を解き明かしていく予定だ。

出走馬のおさらい、予想オッズの展望を振り返っていこう。

日程・概要

2018年 9月 2日(日)　2回新潟12日目　14頭　[仮想出馬表] 【１１Ｒ】　 第54回農林水産省賞典新潟記念
３歳以上・オープン・Ｇ３(ハンデ)(国際)(特指)　芝2000m・外 (A)

出走予定馬・登録馬

今年のダービーでも人気を集めたブラストワンピースがこのレースからの始動となる。予定通りのローテーションで秋への飛躍を見せたい。

デビュー戦、そして2戦目のゆりかもめ賞（500万下）の圧巻のレースから、ダービー候補として注目されていた同馬。毎日杯ではこれまでの待機策から一変、1枠から先行する器用さも見せ圧勝。一気にダービーの最右翼へと躍り出た。そして2番人気を集めたダービー。直線に入るところで進路を切り替えるロスも響き、最後まで伸びきれず5着に終わってしまった。デビューが遅かったようにまだまだ緩いところがあり、スッと反応できる他馬に比べエンジンの掛かりが遅かったことも響いたのだろう。

その点、毎年直線大きく横に広がるようなこの新潟外回り2000mは絶好の舞台。能力全開なら古馬相手でも十分に期待ができる。異例のローテーションではあるが、もともと体質や体重面での調整が難しく、秋（菊花賞）に向けて間隔を開けるこのレースからの始動は予定通り。100％の仕上がりではないが、下手な勝負はしないだろう。

２番手以下は混戦模様だが、超のつく休養明けで準オープンを勝ち上がり再度のオープン入り、前走のエプソムCでも３着したグリュイエールが続くか。

長期休養明けの準オープン府中Sでは好位から早い上がりで抜け出す内容で、これなら再度のオープンでもと期待させる内容。続くエプソムCでは雨の影響で重い馬場となったがなんとかこなしての３着。本来はディープインパクト産駒らしく高速決着・早い上がりの決着に向くタイプ。新潟変わりは大歓迎で、ブラストワンピースが後ろでもたつくようなら、この馬にも抜け出すチャンスは有るだろう。

中山金杯を勝ってから久々のレースとなるセダブリランテスも実績ならこのメンバーでは上位。ハンデと仕上がりが気になるが、能力全開なら好勝負だろう。

足元に不安があるタイプで順調にこそ使えないものの、出走したレースでは期待以上のパフォーマンスを出す同馬。前走の中山金杯も先行して外目から押し切る着差以上に強い内容であり、GⅢクラスなら力は１枚上の印象を示した。問題は仕上がりだけだが、中間の調整を見る限り８割程度の仕上げにはありそう。当日の気配に注目したい。

前走の大阪杯は流石に相手が強かったが、枠順や展開を考えれば自分の競馬はしているメートルダールも左回りのこのコースなら侮れない。

重賞勝ちを果たした昨年末の中日新聞杯では、中団後ろから一気の末脚を決めた。ムラのあるタイプで負ける時はアッサリ伸びないが、エンジンさえかかれば強烈な上がりを見せるタイプ。アテにはしづらいが左回りの2000mはベスト条件で、一発があってもおかしくはない。

中央再転入後、芝の中距離戦線に切り替えてジワジワと力をつけてきたスズカディープも面白い。戦歴的には明らかな晩成タイプで、シアトルスルーの肌にディープインパクトという良血の配合。今回は初オープン、初重賞となるが、ハンデ次第ではアッと言わせる食い込みが合っても。

他にも、展開のカギ握りそうなマイネルハニーとマイネルミラノのマイネル軍団コンビ、オープンでも安定して走れるようになってきたストーンウェア、左回り2000がベストのエンジニア、七夕賞で大穴を開けたメドウラークの巻き返しが気になるところだ。

登録馬は以下の通りだ。

想定・予想オッズ