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2018年10月21日、京都競馬場で菊花賞(GⅠ/芝3000m)が行われる。ブラストワンピース、エポカドーロ、エタリオウ、ジェネラーレウーノ、グローリーヴェイズらが出走するが、どんなレースが展開されるのか?

今回は菊花賞を予想する上で気になる軸馬候補を導き出していこう。過去の菊花賞を振り返ると、今年の好走馬が見えてくる。過去の傾向に合致する今年の有力馬とは?


人気薄は希望薄

原則として菊花賞は底力が求められる。底力がない馬が3000mの長丁場を走り切ることは不可能だからだ。

ベースの能力が高い馬、基礎体力がしっかりとある馬……要するに「強い馬かどうか」が好走への最低条件になる。

過去の人気別の成績を見てみても人気薄で穴を開けた馬は限られる。

◆人気別集計
集計期間:2008.10.26 ~ 2017.10.22
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人気 着別度数 勝率 複勝率 単回値 複回値
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10~人気 0- 2- 2- 86/ 90 0.0% 4.4% 0 43
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二桁人気で好走したのはわずかに4頭。

このうちクリンチャー(10番人気2着)とポポカテペトル(13番人気3着)が好走した昨年は不良馬場開催という特殊条件下でレースが行われていた。通常の年とは違った素質が求められたため、人気のファクターが当てはまらなかったと考えられる。

また2010年のビートブラック(13番人気3着)の年はレース展開が特殊だった。道中13秒台を連発し、ラスト3ハロンはすべて11秒台を刻んだ(残り4ハロン目も12.0と早かった)。

要するに超スローペースで前に行った馬が非常に有利な展開だったのだ。ビートブラックは4角3番手と、展開を味方につけたと考えられる。

さらにビートブラックはこの時点では人気がなかったものの、後に天皇賞春を制した程の馬だった。全く弱かったわけではなかったわけだ。

今年は良馬場開催が確実のため、よほど変わった展開にならない限り、超人気薄には出番がない可能性が高い。

※以降のデータは一桁人気馬のみが対象

中心は神戸新聞杯組

次にローテーションだが、やはり神戸新聞杯組が中心になる。

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前走レース名 着別度数 勝率 複勝率 単回値 複回値
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神戸新聞杯 8- 5- 5-25/43 18.6% 41.9% 104 108
セントライト記念 1- 2- 1-23/27 3.7% 14.8% 49 55
別路線組 1- 1- 2-16/20 5.0% 20.0% 96 96
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好走率40%、単複回収値100オーバーと優秀な成績を残している。

別路線組も回収値は高い。ただし、複勝率は2割程度と、大穴馬が数値を引き上げている影響が大きいと考えられる。

一方のセントライト記念組は好走率、回収値ともに低調だ。中山芝2200mと菊花賞では求められる適性が違うため、セントライト記念の結果が菊花賞に直結しないと考えてよさそうだ。

中心はあくまでも神戸新聞杯組。この中から軸馬を選ぶのが適切だ。

カギは“余力”

では神戸新聞杯組からどの馬をチョイスすればいいのか?

キーワードは「余力」だ。

神戸新聞杯は阪神芝外回り2400mで行われる。JRAの中距離コースの中では最もスタミナと底力が求められるコースだ。だからこそ、菊花賞とも直結してくるのだろう。

そのスタミナと底力が求められるコースで余力を残してゴール版を駆け抜けた馬は、すなわち「もっと走れるスタミナを持っている」ことを意味している。

では余力をどこで測ればいいかというと、上がりの脚だ。

ラスト3ハロンで鋭い脚を使っている馬は余力を残している可能性が高い。反対にラスト3ハロンがバッタバタになってしまう馬はガス欠を起こしていてそれ以上走れないことを示唆している。

上がりをまとめられない馬は仮に神戸新聞杯で上位に入ったとしても菊花賞で崩れる傾向にある。

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前走脚質 着別度数 勝率 複勝率 単回値 複回値
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3F 1位 5- 2- 0- 3/10 50.0% 70.0% 179 118
3F 2位 2- 2- 1- 0/ 5 40.0% 100.0% 78 162
3F 3位 0- 0- 1- 7/ 8 0.0% 12.5% 0 53
3F ~5位 1- 1- 2- 7/11 9.1% 36.4% 210 170
3F 6位~ 0- 0- 1- 8/ 9 0.0% 11.1% 0 43
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ご覧の通り、上がり1、2位馬の成績は驚異的だ。最低でも5位以内の脚を使っている必要があり、6位以下の場合は「菊花賞ではへばる可能性が高い」と判断していいだろう。

すべての条件に合致するのは?

まとめると……

・菊花賞で一桁人気
・神戸新聞杯組
・神戸新聞杯で上がり5位以内の末脚を使っている

この条件に合致した馬の成績は……

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着別度数 勝率 複勝率 単回値 複回値
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8- 5- 4-17/34 23.5% 50.0% 132 126
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複勝率は50%。2頭に1頭は好走している。また過去10年でこの条件に合致した馬が馬券圏内に入らなかった年は一度もない。

今年条件に合致しそうなのは……

エポカドーロ
メイショウテッコン
エタリオウ

この3頭だ。軸にするもよし、期待の穴馬にするもよし。少なくとも相手には加えておいたほうが良さそうだ。

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