後藤浩輝騎手が伝えたかったこと…名騎手が抱いた“想い”を改めて振り返る


早いもので後藤浩輝騎手が亡くなってから1か月半が過ぎました。多くの競馬ファンが競馬新聞の過去のレースの欄に「後藤」の文字を見つける度に、何とも言えない空虚感を感じているのではないでしょうか。

大阪杯とダービー卿チャレンジトロフィーが行われた4月5日、中山競馬場では後藤騎手の引退メモリアルセレモニーが開催されました。献花台の真ん中にはアドマイヤコジーンの馬上でガッツポーズをする後藤騎手の写真が飾られ、ファンから関係者、著名人まで、数えきれないほどの方から花が手向けられていました。会場には後藤騎手が大好きだったというX Japanの「Forever Love」が流れ、涙をこらえきれないファンの姿が見られました。

引退メモリアルセレモニーでは、関係者の挨拶、記帳・メッセージカードがご遺族へ手渡された後、騎手仲間による後藤騎手のパネルの胴上げも行われ、最後にファンから「ありがとう!」、「お疲れ様!」という声が上がりました。

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後藤騎手といえば、ファン思いのエピソードが数多くある方でした。

例えば昨年の有馬記念前夜、徹夜で開門を待つファンのためにメッセージ入りのホッカイロを差し入れていました。その光景を目の当たりにし、「こんな粋な計らいができる人がいるのか」と思ったのは、私だけではなかったはずです。

競馬のイメージを変えようと戦ったことも彼の残した“足跡”の一つです。

競馬は常に「ギャンブル=良くないもの」という固定概念と戦っています。騎手という職業も、競馬を知らない方は馴染みがないはずです。そんな中、競馬場やフェイスブックでファンと交流し、多くのイベントに参加して競馬の普及活動に努めていました。落馬という不運な出来事が重なりましたが、それでも騎乗を諦めない姿は競馬というくくりを越えて多くの方の胸を打ったはずです。

「一人でも多くの人に競馬の魅力を伝えたい」

生前に語っていたこの思いを、競馬関係者や一人ひとりのファンが持つこと。それが後藤騎手の供養になることを、祈るばかりです。


【文】=金沢ユウダイ

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金沢ユウダイ

投稿者プロフィール

新潟県生まれ。中学2年で競馬に出会い、高校時代から競馬場へ通い始める。大学で競馬サークルを立ち上げ、大学の垣根を超えた競馬団体『うまカレ』にも所属。主に若い世代へ向けて「ギャンブルだけでない競馬の面白さ」を伝える活動を行っている。

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