宝塚記念の狙い目は……
よって宝塚記念に出走する馬でこういった血を持っている馬がいれば、その馬を狙えばいいのですが……残念ながらブラックタイド産駒もロベルトもレッドゴッドも色濃く持っている馬はいません。
ではどう考えるか? 3レースすべてに好走馬を出したレッドゴッドを少し掘り下げてみましょう。
レッドゴッドは大血統ナスルーラ系に属します。代表産駒のブラッシンググルームは欧州の中距離路線で活躍し、種牡馬として凱旋門賞馬レインボウクエストやイギリスダービー馬ナシュワンらを輩出しています。
つまり、欧州の中距離GI(=凱旋門賞、キングジョージなど)と関わりが深いナスルーラ系が強調できるわけです。
そうなると、日本でお馴染みの1頭が浮上してきます。その馬の名前こそ……
トニービン
です。トニービンは現役時代に凱旋門賞を勝ったナスルーラ系の馬です。種牡馬としてもスタミナ豊富な馬を出しています。ジャングルポケットを通じて天皇賞春馬ジャガーメイルや菊花賞馬オーケンブルースリが出ていますから、スタミナに文句はつけられません。
そう考えて土曜日の阪神の結果を振り返ると……11Rではなんとジャングルポケット産駒の人気薄2頭が2、3着。さらに6Rではハーツクライ(母父トニービン)の産駒チェリーシェイディが好走しているではありませんか!
ということで、日曜日の阪神ではトニービンの血を持つ馬の台頭に気をつけたほうが良さそうです。宝塚記念でトニービンの血を3代以内に持つ馬といえば……
ネオブラックダイヤ
カレンミロティック
ワンアンドオンリー
ヌーヴォレコルト
レッドデイヴィス
ラブリーデイ
候補がたくさんいるのでここからまた絞りこまなければいけませんが、取捨選択に悩んでいた方は買っておいたほうが得策かもしれません。
【文】=競馬TIMES編集部
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