宝塚記念(2015年)最終追い切り・調教診断!ゴールドシップらの状態を予想

春のグランプリ、宝塚記念(GI/阪神芝内回り2200m)が6月28日に阪神競馬場で開催される。

3連覇を目指すゴールドシップ、キズナを破ったラキシス、ドバイ帰りのダービー馬ワンアンドオンリーら、GI馬たちが集結した。

最終追いきりの前に先週行われた最終追いきりの様子を振り返っていこう。


カレンミロティック│評価【7】
栗東│坂路│やや重│800m│ 馬なり終強め

単走で他の馬がゴール付近にたくさんいる坂路を気にすることなく力強く登ってきた。途中少しバランスを崩すところがあり、少しフラフラしたもののラストはしっかり伸ばされ順調さをアピール。栗毛の馬体もはちきれんばかりに光っていたので、体調面でも申し分なさそう。昨年は2着だったが、状態面は昨年に勝るとも劣らない。

ゴールドシップ│評価【9】
栗東│坂路│やや重│800m │強め

少し馬体を離した併せ馬で、ラスト1ハロンになって馬体を接しての追い比べ。終始楽な手ごたえで馬体を接してからも、話にならないという感じで軽く競り落とす感じでハナ先着を果果たした。重苦しさがなく重たい馬場が得意な馬らしくないいい調教だった。馬体としては、500kgを超える雄大な馬体の張りも申し分なさそう。

ディアデラマドレ│評価【9】
栗東│CW やや重│5ハロン │馬なり

併せ馬で馬なりのままゴール板を過ぎてから、少し追った。牝馬ながら馬体重よりも大きく迫力のある馬体は、絶好調と言える。ラキシスやヌーヴォレコルトと言った有力牝馬の調教と比較しても、感じられる集中力が秀逸で、レースに向かって馬自身がどうすればいいのかさえ、わかっているかのような雰囲気だった。大きなストライド、腰回りの筋肉のハリなど、申し分ないレベルにある。

トーセンスターダム│評価【6】
栗東│CW│稍重│4ハロン │馬なり

オーストラリアからの帰国初戦とあってか、やや物足りない内容となった。好調時の弾むような走りが見られず、ズブい印象を受ける。最後追われた時にスパッと反応できておらず、できとしてはイマイチなのかもしれない。

トーホウジャッカル│評価【7】
栗東│坂路│稍重│4ハロン │強め

久々の分、動きが硬い部分があった。ただし、鞍上が合図を送るとしっかりと伸びて足の回転もしっかりしていた。久々の分、割り引く必要があるだろうが、調教を見ると走れそうな雰囲気もある。少なくとも休み明けだから消す、というのは安易な発想かもしれない。

ヌーヴォレコルト│評価【8】
美浦│南W│不良│6ハロン │馬なり

単走で終始馬なりのままでラストは馬のやる気のままスピードの乗せた調教だった。少し頭の高い走りも、脚を大きく広げて大とびで走る姿は如何にも中距離馬という感じ。前走マイルでの完敗は度外視しても良さそうなことが調教からも感じられる。迫力も馬体も十分な感じで好調度を見せつけてくれた。

ラキシス│評価【7】
栗東│CW│やや重│6ハロン│ほぼ馬なり

併せ馬で、馬なりのまま並走しラスト少しだけ追うとしっかり先着。いわゆる高いレベルで安定という感じで牝馬としては十分の調教だと言える。走り方も首をしっかり下げて静かな闘志を見せた理想的な感じで、シャープな馬体も好印象だった。

ワンアンドオンリー│評価【7】
栗東│坂路│やや重│800m │終い強め

併せ馬でほぼ馬なりのまま終いを少し追ったものの1馬身ほど先着を許した。そのこと自体、誉められるものではないが、調教駆けしないタイプのこの馬としては遅れもそんなものかと言うところ。馬体は黒光りしていて体調が良さそう。馬場が良ければ実力を発揮できそうだ。

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