カテゴリー:競走馬コラム

ダービー馬ワンアンドオンリーは古馬GIで勝てない?宝塚記念惨敗の真相を暴く

(C)sleep

全く見せ場のないダービー馬に、将来への不安を感じざるを得なかった。

6月28日に阪神競馬場で行われた宝塚記念(GI/芝内回り2200m)で4番人気に支持された昨年のダービー馬ワンアンドオンリー(牡4)は、全く見せ場なく11着と惨敗した。

秋の不信を経てドバイシーマクラシックで反撃の狼煙を上げたものの、国内ではまたしても見せ場のないレースに終わった。果たしてワンアンドオンリーは復活できるのか? そのキャリアを振り返ると、“厳しい現実”が見えてくる。

早熟なのか?

昨秋の惨敗や宝塚記念での凡走を受けて巷では「ワンアンドオンリーは早熟」という声が聞かれるようになった。

確かに母系を見ると早熟血統に見えなくもない。近親の皐月賞馬ノーリーズンは神戸新聞杯2着を最後に一度も馬券に絡むことはできなかった。母父タイキシャトル、母母父ダンジグ、母母母乳ミスタープロスペクターはどちらかといえば仕上がりが速いタイプだ。

ただし、父はあのハーツクライである。競走馬時代は4歳の秋に本格化し、有馬記念でディープインパクトを撃破。種牡馬としても同じく古馬になってから本格化して世界ナンバーワンに上り詰めたジャスタウェイを輩出している。成長力に溢れる血統であるため、単なる早熟血統と片付けてしまうのが適切だとは考えづらい。

そうなると、他の理由を探ってみたくなる。

【次のページヘ】原因は昨秋のローテーションにあり?

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“武豊血統”ポルトフォイユがデビューへ!全兄ポルトドートウィユの良血馬

(C)阪神サラブレッドクラブ

2015年の日本ダービーで武豊騎手が騎乗したポルトドートウィユの全弟が6月第4週の週末、デビューを迎える。

鞍上に指名されたのは武豊。自身が騎乗した名馬の血が詰まった超良血馬とともに、2016年のダービーへ向けて新たな一歩を踏み出す。

ポルトフォイユと武豊騎手がコンビを組むのは血統的に見れば“必然”といえる。

以下、全兄のポルトドートウィユの記事より抜粋。

父ディープインパクトは武豊騎手とコンビを組み、無敗の3冠を達成した“英雄”だ。最終的にGI7勝を挙げ、競馬史に燦然と輝く名コンビとなった。

これだけではない。

母のポルトフィーノはデビューから「鞍上武豊」でキャリアを重ね、3勝を挙げた。取り消しになった桜花賞、スタート直後に落馬となったエリザベス女王杯なども武豊騎手を鞍上に招いていた。

母の父、クロフネは武豊騎手とともにNHKマイルカップを制覇。ジャパンカップダートや武蔵野ステークスでの圧勝劇は、今なお競馬ファンの脳裏に焼き付いて離れない。

さらに母母のエアグルーヴは武豊騎手が主戦を務め、オークスと天皇賞秋を制した。牝馬として26年ぶりに年度代表馬(1997年)に輝いた背景には、常に武豊騎手がいたのだ。

父、母、母父、母母と、すべて馬たちに武豊騎手との“キズナ”があった。

抜粋、以上。

加えて兄のポルトドートウィユは武豊騎手とともにダービーへ出走している。ポルトフォイユと武豊騎手のコンビが「必然」と書いた理由が分かっていただけるのではないだろうか。

ポルトドートウィユはデビューから数戦、別の騎手とコンビを組んでいた。しかしポルトフォイユは新馬戦から武豊騎手が手綱を握ることに。となると、余計に夢は大きく広がってくる。

ポルトドートウィユはダービーこそ惨敗に終わったが、きさらぎ賞2着、京都新聞杯2着と、重賞戦線で活躍した。何より血統レベルを見れば、上のクラスで活躍できる可能性が高いことは一目瞭然だろう。ポルトフォイユも同じように可能性を秘めている。

良血とは才能だ。

しかも彼はそんじょそこらの良血ではない。日本を代表する一族、名家の生まれだ。

武豊騎手はポルトドートウィユについて「ダービーに出なければいけない馬」と話していた。デビュー前にダービーどうこうというのは時期尚早であるが、ポルトフォイユに関しても同じことが言えるはずだ。

目指すは世代の頂点。ポルトフォイユと武豊騎手のコンビがお披露目となる。

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トーホウジャッカルが宝塚記念(2015年)で激走したら歴史的名馬になる可能性大?

(C)馬空-競馬写真館-

春のグランプリ、宝塚記念の予想合戦が加熱しています。

「ゴールドシップの3連覇は確実!」

「いやいや、ラキシスが来る!」

「ダービー馬ワンアンドオンリーが復活する!」

特に人気に支持されることが確実な馬たちの周囲はかなりざわついています。

そんな中、ひときわ“不安説”がささやかれているのがトーホウジャッカルです。昨年、菊花賞を制したクラシックホースですが中間に一頓挫あったため、今回が半年以上の休み明けとなります。

久々のレースがGI、しかもGI馬が集う宝塚記念ということで、嫌われることも頷けます。では、本当に休み明けの馬は来ないのでしょうか? 調べてみました。

休み明けの結果は……

2005年から今年の安田記念まで、半年以上の休み明けだった馬の成績を集計すると……

(1−3−2−40)
勝率2%
複勝率13%
単勝回収値3
複勝回収値66

確かにかなりの低水準であることが分かります。では、休み明けにもかかわらず好走した馬たちをピックアップしてみましょう。

ゼンノロブロイ(宝塚記念3着/2005年)
デュランダル(スプリンターズS2着/2005年)
ダイワスカーレット(天皇賞秋2着/2005年)
トランセンド(南部杯1着/2011年)
ペルーサ(天皇賞秋3着/2011年)
グランプリボス(安田記念2着/2014年)

好走した6頭のうち、ペルーサを除く5頭はGIで2勝以上を挙げている歴史に残る名馬でした。

トーホウジャッカルはGI馬ですから好走する可能性がないとは言い切れませんが、歴史に残る名馬クラスの力を持っていなければ馬券に絡むのは難しいと言わざるをえないでしょう。

ただし、反対にいうと、もしこのシチュエーションで馬券に絡んだ場合、歴史に残る名馬になるポテンシャルを秘めた馬、ということができます。

果たしてトーホウジャッカルは休み明けというマイナスファクターを跳ね除けて好走できるのか? 注目ですね。

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エイシンヒカリの血統と次走への展望は?エプソムカップの覇者を徹底分析

(C) Yusuke Tsutaya

6月14日に東京競馬場で開催されたエプソムカップ(GIII/芝1800m)は、絵2番人気のエイシンヒカリ(牡4)が逃げ切り勝ちを収めた。武豊騎手と鮮やかなレース運びで重賞初制覇を達成。いざ、秋のGI戦線へと乗り込む。

エイシンヒカリの血統背景や将来性はどんなものなのだろうか? 徹底分析を行っていこう。

血統評価は?

血統評価は前走の都大路ステークスを勝った際の記事から抜粋する。

エイシンヒカリは父ディープインパクト、母キャタリナ、その父ストームキャットという血統。父ディープインパクト、母父ストームキャットといえば、13年の桜花賞馬アユサン、同年ダービー馬のキズナや、昨年のエリザベス女王杯を制したラキシスなど数々の活躍馬を送り出している配合だ。デビューが3歳の4月と遅れたこともあり、まだキャリアは7戦のみ(※エプソムカップで8戦目)。血統背景を考慮しても、まだまだ伸びしろを感じさせる。

距離適性はどうだろう。エイシンヒカリの母母父はカロで、13年の青葉賞を制したヒラボクディープと父、母父、母母父が同じ。つまり8分の7同血である。そのヒラボクディープは2400mのGIIを勝っていて、他のディープ×ストームキャットの出世馬も中距離重賞で活躍している。

ただし、この馬自身は気性面を考慮すると現状のベストはやはりマイルから2000mだと考えられる。ベスト条件は天皇賞秋か、あるいはマイルチャンピオンシップか。

エプソムカップの内容は……

エイシンヒカリが秋のGI戦線へ!路線は天皇賞秋やマイルチャンピオンシップか

この記事で触れられているように、レースの内容はまずまず濃かった。1番人気のサトノアラジンを退けたあたりはさすがの内容だった。

もっとも、GIとなるとさすがにレベルアップが必要になってくる。今回は武豊騎手が絶妙な手綱さばきで勝利に誘ったが、ゲシュタルトやアーデントが控えたことで自分のペースに持ち込めたことも勝因の一つだった。競りかけられたら、違った結果になったかもしれない。

ただし、大逃げだけでなく、溜め逃げでも勝てたことで戦法に幅が出てくる。パートナーの武豊騎手自身、「レースに幅が出ているし、これから強くなる馬。まだ1度しか負けていないんだから」と賛辞を送っている。

久々に出てきた強い逃げ馬。秋のGI戦線でも見せ場を作って欲しいところだ。

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マリアライトの血統や将来性は?マーメイドS2着馬を徹底分析

(C)arima0208

6月14日に阪神競馬場で行われたマーメイドステークスで2着に入ったのは1番人気に支持されたマリアライトだった。人気に応え、重賞初挑戦初勝利とはならなかったが、2着に入って実力を示す結果となった。

マリアライトの血統はどのようなものだろうか?徹底分析を行っていこう。

血統評価は?

マリアライトは父ディープインパクト、母クリソプレーズ、その父エルコンドルパサーという血統。ディープインパクト産駒は12年1着グルヴェイグ、13年1着のマルセリーナに続いて3度目の連対となった。なお、11年と昨年はディープインパクト産駒の出走がなく、まだ3例だけだがこれで産駒が出走した年は必ず連対したことになる。

父ディープインパクト、母父エルコンドルパサーの配合はまだ頭数が少ないが、その中から今年の共同通信杯と毎日杯で3着となりプリンシパルステークスを勝ったアンビシャスが出ている。今後も楽しみな配合だ。

母系に流れるダートの一流血統

マリアライトはなんといっても母系のスケールが魅力的。父ゴールドアリュールの半兄クリソライトは13年ジャパンダートダービーを勝ち、昨年JBCクラシックでも2着と、ダート界のトップクラスを走り続けている。父ゼンノロブロイの半兄リアファルも、兵庫チャンピオンシップ2着など、3歳のダート戦線で注目される1頭だ。

そして母の全弟は06年ジャパンカップダート勝ち馬のアロンダイト。全兄のフォルトファーレンは500万で足踏みが続いているが、本馬は牝馬である分、軽さが出たのか、芝でここまで勝ち上がることができた。ダート界の超良血ではあるが、ここで芝向きの産駒を出すのはさすがディープインパクトといえるかもしれない。

ただやはり、キレは一般的な同産駒に比べると劣る。4勝中2勝が道悪で、準オープン勝ちの前走も東京にしては上がりのかかる展開となったことでエンジンのかかりの遅さを補うことができたものだった。母父エルコンドルパサーには、アイムユアーズのように3歳春から活躍する馬もいれば、4歳秋にオープン入りしたブレイズアトレイルのような遅咲きのタイプも少なくない。この馬は後者で、まだまだ成長の余地は残している。

それだけに東京や京都のような高速上がりが求められるコースでも強い競馬をする可能性も否定できない。ただし、現状はコーナーから動いていけるコースや瞬発力の優先度が低い条件が得意といえるだろう。

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