カテゴリー:競走馬コラム

レーヌミノルの血統や次走、将来性は?桜花賞馬になれた理由

Horse Race Photo Studio

4月9日に行われた3歳牝馬クラシック第1戦の桜花賞(芝外回り1600m)でダイワメジャー産駒のレーヌミノル(牝3)がGI初制覇を果たした。

圧倒的な1番人気にソウルスターリングが支持されたレースだったが、早めに先頭へ抜け出すと二枚腰で後続を振り切り、1着でゴール板を駆け抜けた。

レーヌミノルの血統や将来性はどういったものなのだろうか? 徹底的に検証していこう。

プロフィール〜血統・誕生日・馬主・調教師・生産者〜

ダイワメジャー
ダイワエンジェル
母の父タイキシャトル
母の母プリンセススキー
性別
馬齢3 歳
生年月日2014年4月24日
毛色栗毛
馬主吉岡實
調教師本田優(栗東)
生産牧場フジワラフアーム
産地新ひだか町
馬名意味女王(仏)+冠名

血統評価は?

ダイワメジャー産駒は2歳の短距離重賞に強いものの、3歳になると期待値が下がります。これはダイワメジャー産駒の仕上がりが早いため、その時期に周りと差をつけられることが一つ。そして3歳になるとディープインパクト産駒やハーツクライ産駒といったクラシックで活躍するタイプの馬たちが力をつけてくるため、という2つの理由が大きい。

この馬も小倉2歳ステークスを圧勝しているように、仕上がりが早かった。ということで、本来なら尻すぼみになっていきそうな馬だっただけに、桜花賞馬になったという結果はかなり意外だった。

メジャーエンブレムのように母系が重厚で成長力のある血統ならまだ分かるが、レーヌミノルはそうではない。母父タイキシャトルは、ダイワメジャーと同じような特性を持っていて、基本的には仕上がりの早いスプリンタータイプ。基本的には1200〜1400mがベストというタイプに見える。

ということで、今後は徐々に短距離にシフトしていくと考えられる。

なぜ桜花賞を勝てたのか?

では、なぜベスト条件ではない桜花賞を勝てたのかというと、一番大きな要因はメンバー構成だったと考えられる。

春の牝馬クラシックと言えばディープインパクト産駒とキングカメハメハ産駒だが、前者は1頭しか、後者に至っては1頭も出走がなかった。唯一のディープインパクト産駒カワキタエンカにしても10番人気。しかも非社台馬で“エリート・ディープ産駒”とはいえない馬だ。

では人気になったのは何かといえば、フランケル産駒のソウルスターリング、ハーツクライ産駒のアドマイヤミヤビとリスグラシューだった。

フランケル産駒は当然ながらクラシックでは未知数。ハーツクライに関してはマイル以下のGIで勝ったのはジャスタウェイのみ。そのジャスタウェイにしても、不良馬場というスタミナが問われる条件(=適正距離が長い馬が有利な条件)だった。牝馬で区切れば2000mまで伸ばしても、GIは未勝利という状況にある。

要するに、桜花賞に適性がある馬が例年より少なかったわけだ。その感は、どうしても否めないだろう。

将来性や次走は?

前述の通り、血統的にはあまり伸びしろを見込むのは難しいという気がしてならない。近親にGI実績のある馬はほとんどいないし、ダイワメジャー×タイキシャトルという血統構成を見ても、なかなか難しそう。

あるとすれば、適正距離が短距離にシフトしていったときにどうか、といったところだ。

今後はオークスよりNHKマイルに向かったほうが良さそうだが、陣営はどのような決断を下すのか、注目される。


なぜメイショウマンボの引退は長引いたのか?理由と血統や産駒へ託す夢

(C)arima0208, Yusuke Tsutaya

よく頑張った。もう、誰も何も言わないだろう。

ただただ、ゆっくり休んで、子どもたちに夢を託してほしい。

メイショウマンボは8日に行われた阪神牝馬ステークスを最後に引退する。苦しい時期が続いたが、ついにターフから去るときが来たのだ。

しかし、なぜここまで引退が長引いたのか? 厩舎や馬主は何を考えていたのか? 誰もが疑問に思うことだろう。今回は、その謎に迫っていくことにしよう。


プロフィール〜血統・誕生日・馬主・調教師・生産者〜

スズカマンボ
メイショウモモカ
母の父グラスワンダー
母の母メイショウアヤメ
性別
馬齢7 歳
生年月日2010年2月25日
毛色鹿毛
馬主松本好雄
調教師飯田祐史(栗東)
生産牧場高昭牧場
産地浦河町
馬名意味冠名+父名の一部

賞金

総賞金435,195,000
内付加賞41,595,000
収得賞金(平地)95,000,000
収得賞金(障害)0

今や昔、という感じだが、メイショウマンボはれっきとしたGI3勝馬だ。オークス、秋華賞、そしてエリザベス女王杯を制した頃は、ダイワスカーレットやウオッカ、ブエナビスタに続く女傑の誕生かと期待された。

しかし、その後の戦績は御存知の通り。3歳時の強さを全く発揮することができず、再び輝きを放てないまま、ターフを去ることになった。

血統評価は?

メイショウマンボは父スズカマンボ、母メイショウモモカ、母父グラスワンダーという血統だ。

この血統にこそ、ここまで引退が長引いてしまった原因があると考えられる。

もちろん、GI3勝馬というメンツや馬主の思い入れもあったのだろうが、どう考えてもそれ以外の要因があったとしか思えないほどの長引かせぶりだった。

というのも、メイショウマンボは極めて“お相手”を見つけるのが難しい繁殖牝馬なのだ。

例えば、今日本で最も勢いのある血は言うまでもなくサンデーサイレンス系だが、父スズカマンボのメイショウマンボは当然のことながらこれらの種牡馬と交配ができない。

次なる候補はキングカメハメハやルーラーシップ、ロードカナロア、キングズベストのキングマンボ系になるが、父スズカマンボの母父がキングマンボであり、これもつけにくい。

そうなるとスクリーンヒーローやシンボリクリスエスのロベルト系が有力になるが、何を隠そう、母父ロベルト系であり、これもかなりつけにくい。

サンデーサイレンスやキングマンボの孫、ひ孫とならまだいいが、要するに日本で中心的な勢力となっている種牡馬、系統と交配ができない血統構成をしているわけだ。この点が、関係者たちに引退を躊躇させた要因の一つになったと考えられる。

現実的にはサンデー系、キングマンボ系、ロベルト系以外の種牡馬と交配するのが無難といえるだろう。となると、リーディング上位でいくならメイショウサムソン、クロフネ、ハービンジャー、エンパイアメーカー、あるいはストリートセンスやアイルハヴアナザーらが無難な選択肢となるだろうか。

ドラマがたくさんあった馬

すでに書いたように、繁殖牝馬としてはかなり限られた選択肢しか与えられない馬になるかもしれない。

ただし、それでも仔どもたちの活躍に期待してしまう。なぜなら、この馬をめぐり、たくさんのストーリーがあったからだ。

なんといっても武幸四郎(元)騎手とともに歩んだ日々は、競馬ファンの心にいつまでも残り続けるはず。特にオークスを復活Vで制した際、幸四郎騎手と松本オーナーが涙を見せたシーンは競馬史に残る名シーンだった。

もしかすると繁殖牝馬としては厳しい存在になるかもしれない。しかし、それでも夢を産駒に託し、長生きしていってほしいというのが、多くの競馬ファンの願いではないだろうか?


全競争成績・結果

レース名日付馬場状態着順
阪神牝馬G217040814
中山牝馬HG317031214
エリザベG116111312
府中牝馬G216101513
マーメイHG316061211
ヴィクトG116051512
阪神牝馬G216040913
京都金杯HG316010514
金鯱賞G215120512
エリザベG115111517
府中牝馬G215101714
安田記念G115060714
ヴィクトG115051717
阪神牝馬G215041113
有馬記念G114122815
エリザベG114111612
京都大賞G214101410
宝塚記念G114062911
ヴィクトG1140518
産経大阪G2140406
エリザベG1131110
秋華賞G1131013
ローズSG2130915
優駿牝馬G1130519
桜花賞G113040710
フィリーG2130310
こぶし賞500*130216
紅梅S130114
阪神ジュG112120910
新馬121125

集計期間:2012.11.25 ~ 2017. 4. 8


血統馬プロディガルサンは全兄リアルスティールと同じ道を辿るのか?

(C)masakin0712

11月23日に東京競馬場で行われた東京スポーツ杯2歳ステークス(GIII/芝1800m)に出走した良血馬プロディガルサン(牡2)はスマートオーディンとの競り合いに敗れ、2着となった。

初重賞で2着となり、クラシックへ向けて賞金を加算できたという意味では大きな意味を持つレースだった。

もっとも、良血馬ならではの不安も脳裏をよぎるレースだったようにも見えた。

全兄リアルスティールと同じ道を辿るのではないか? という不安である。


クラシックのど真ん中を走ったリアルスティールだが……

父ディープインパクト、母ラヴズオンリーミー。プロディガルサンとリアルスティールは全く同じ血統をしている。ちなみにもう一つ上の兄ラングレーも全く同じ配合だ。

この血統はよく走る。お母さんが繁殖牝馬として優秀なこと、ストームキャット系牝馬とディープインパクトの組み合わせが“黄金配合”であることなどが成功の要因といえる。

プロディガルサンにしても、東スポ杯で賞金を加算したことにより、クラシックへの出走をほぼ確実なものとした。これからさらに活躍していく可能性は十分にある。

ただし、今までのキャリアを見る限り、兄と同じような“懸念”が脳裏をよぎってしまう。その懸念とは、ここ一番での“ズブさ”だ。

兄のリアルスティールは共同通信杯こそ勝ったものの、以降は2着4回、4着1回と明らかに勝ちきれていない。皐月賞やダービーは結果的にドゥラメンテという絶対的な存在がいたにせよ、どのレースも2番人気以内に支持されていたことを考えると、一つも勝ち星がないのは物足りない。要因を騎手に求める声もあるし、その意見はもっともであるが、勝負どころで伸び切れないことは馬自身の問題でもある。

リアルスティールより一回りスケールを小さくしたラングレーも同じような特徴を持っている。15年11月の時点でラングレーは15レースで走っているが、上がり1位を記録したのは2回のみ。上がり3位以内に対象を広げても、6回しかない。ディープインパクト産駒としてはキレ味に欠けるタイプなのだ。

そしてプロディガルサンである。東スポ杯では上がり33秒4という優秀な末脚を披露した。しかし、勝ちきれなかった。上には上がいたからだ。勝ち馬のスマートオーディンは上がり32秒9の豪脚を使っていたのである。

この上がりが秀逸すぎたというのはさておき、事実として32秒台が出るような馬場でスマートオーディンと0.5秒も差をつけられている。兄たちと同じイメージを持ってしまうのも、致し方ないといったところではないだろうか。

東スポ杯だけで決めつけるのは時期尚早だ。とはいえ、血統は侮れない。血の影響力の大きさは、競馬の歴史で証明されている。

もし仮にここ一番でのキレ味を欠くようなタイプなのであれば、戦略の変更(差し馬から先行馬へ、など)を行わないと、今後も勝ち切れないレースが続くかもしれない。もし同じようなレースを続けるのであれば、リアルスティールやラングレーと同じように勝ち切れない馬になってしまうのではないか。

そんな懸念が頭をよぎる東スポ杯の走りだった。

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アーセナルファンは競馬を見るべし!?グーナーならこの馬を青田買いしとけ


プレミアリーグが開幕して「今年こそ優勝を!」と意気込んでいたガナーズファンの諸君、ごきげんよう。一つ声をかけるとしたら「シーズンは始まったばかりだ、落ち込むな」ということだ。

むしろ、よかったですな。もう今シーズン、これ以上ひどい負けをすることは(ほとんど)ないはずだ。これから登っていく一方! 最高じゃないか。我がウエストハムといえば、開幕戦がクライマックスになってしまった。なんてこった。これから落ちる一方だ。まったく、ニヤニヤが止まらないぜ。


さて、開幕戦から今後の1年を悲観しだした諸君に朗報だ。

何もアーセナルを楽しめるのはエミレーツスタジアムだけではない。というのも、実は競馬の世界にも“アーセナル”の名を持つ者がいる。彼らを応援し、注目していくことはガナーズファンとしての義務であるはずだ。

マン・ユナイテッドのファンが全員、ロックオブジブラルタルを応援しているように(僕調べ)、キミたちも“競馬界のガナーズ”を後押ししてくれ。

この馬を青田買いせよ!

今、一番の注目株といえばアークアーセナルだろう。

父はGI5勝のダイワメジャー、近親に名スプリンターのデイジュールがいる血統で、セレクトセールで2160万円で取引された期待馬だ。

有馬記念勝ちのマツリダゴッホや“3冠牝馬”アパパネらを管理した一流トレーナー国枝栄調教師が管理する。現在2歳でデビュー前のため、実力は未知数だが、ガナーズファンは“青田買い”が大好きなはず。今から目をつけておいて損はないのではないだろうか?

ちなみに現2歳世代にはリヴァプールのホームスタジアムから取った「アンフィールド」という馬もいる。もしかしたら2頭がともに走る日がやってくるかもしれない。

(なお、馬名にアーセナルが入っているものの、由来はアメリカの人気バンド『At The Drive In』の曲名なので、あしからず。「アーセナル関係ないじゃん!」と思ったそこにキミ、堅いこと言うなや)

【次のページヘ】他にもワンサカいる競馬界のガナーズたちって?

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レッドリヴェールの血統が面白い2つの理由とは?クイーンステークスで復活なるか


今週は札幌競馬場でクイーンステークス(GIII)が行われます。中でも注目は唯一のGI馬、レッドリヴェールでしょうか。2歳時に新馬→札幌2歳ステークスと2連勝で挑んだ阪神ジュベナイルフィリーズでは“ライバル”ハープスターに勝利。桜花賞2着以降は体質の弱さなどから不調が続きましたが、今年緒戦の阪神牝馬ステークスでは馬体重+24キロとふっくらした馬体で復帰し、続くヴィクトリアマイルでも4着と復調した姿を見せました。

血統的にはステイゴールド産駒牝馬初のGI馬ということでも注目を集めていますが、それ以外にも知っておくと面白い血統的な特徴が2つあります。


世界的な名牝系に属する

レッドリヴェールは世界的な名牝系に属しています。レッドリヴェールの6代母はアルマームードという有名な牝馬で、この馬の血を持っていない競走馬は世界中ほとんどいないといっても良いほどです。なぜかというと、アルマームードが繁殖牝馬として非常に優秀だったからです。競走馬としては重賞勝ちもあり、まずまずの成績を残したアルマームードは繁殖牝馬として8頭の産駒を送り出しました。その中でもコスマーとナタルマの2頭が歴史的な名種牡馬の母となったのです。その2頭とはヘイローとノーザンダンサーです。

コスマーの仔ヘイローはサンデーサーレンスの父であり、日本競馬を語る上で切っても切れない名種牡馬。また、ナタルマの仔ノーザンダンサーはダンチヒ、サドラーズウェルズ、ヌレイエフなど、○○系と呼ばれるような世界の競馬を支配している馬たちの祖となっている大種牡馬です。このアルマームードの牝系からは他にもデインヒルやバゴなど名馬が続出していて、日本ではグレイスティアラが全日本2歳優駿を制し、ついにレッドリヴェールが中央GI制覇を成し遂げました。

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