11月23日に東京競馬場で行われた東京スポーツ杯2歳ステークス(GIII/芝1800m)は、ダノンシャンティ産駒スマートオーディンが豪快に差し切り、重賞初制覇を達成した。
4番人気に支持されたスマートオーディンは武豊騎手を背に、道中は後方に待機。直線に入って外に持ち出すと、上がり32秒9という豪脚を披露。前を行く8頭を抜き去り、1着でゴール板を駆け抜けた。
スマートオーディンの血統背景や将来性はどんなものなのだろうか? 徹底分析を行っていこう。
血統評価は?
スマートオーディンは父ダノンシャンティ、母レディアップステージ、その父アルザオという血統。ダノンシャンティ産駒は嬉しい重賞初勝利となった。
ダノンシャンティは東スポ杯2歳Sと同じコースで行われる共同通信杯で2着となり、3歳春のマイル王決定戦NHKマイルカップを勝っている。NHKマイルカップでは33秒5という豪脚を披露し、驚異のレコードを記録している。スマートオーディンの豪脚は父親譲りといっていいだろう。
母のレディアップステージはアイルランドで産まれ、現役時代に2000mのGIIを制覇している。GIでも馬券に絡んだ経験を持っていた。繁殖牝馬としては中央3勝のタガノラルフを出したくらいだが、ここに来てやっと大物を輩出したわけだ。
ダノンシャンティは種牡馬として受胎率の低さという問題を抱えているが、血統自体は良血であり、種牡馬としてのポテンシャルは決して低くない。初年度産駒から重賞を勝つクラスの馬を輩出したことで、自身の能力を証明したということができるかもしれない。
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