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2018年11月18日、京都競馬場でマイルチャンピオンシップ(GI/芝外回り1600m)が行われる。ペルシアンナイト、モズアスコット、アエロリット、アルアイン、ステルヴィオらが出走するが、どんなレースが展開されるのか? 台頭する可能性を秘めた伏兵とは?

今回は年齢別の成績にフォーカス。特に成績が芳しくない3歳馬に焦点を当て、不振の理由や激走のカギを探っていく。

果たして、なぜ3歳馬はマイルCSでいい成績を残すことができていないのか? 昨年、ジンクスを打ち破ってペルシアンナイトが3歳馬ながら勝利を飾ったが、今年もその傾向は続くのか。検証していくことにしよう。


3歳馬の不振は明らか

まずは3歳馬の成績を他の年齢の馬たちのそれと比較していこう。過去の実績を見れば一目瞭然だ。

3歳 ( 1- 0- 2- 30/ 33 )
勝率 3.00% │ 単勝回収値 26
複勝率 9.10% │ 複勝回収値 33

4歳 ( 3- 5- 3- 22/ 33 )
勝率 9.10% │ 単勝回収値 78
複勝率 33.30% │ 複勝回収値 92

5歳 ( 4- 4- 4- 47/ 59 )
勝率 6.80% │ 単勝回収値 124
複勝率 20.30% │ 複勝回収値 83

6歳 ( 1- 1- 1- 32/ 35 )
勝率 2.90% │ 単勝回収値 51
複勝率 8.60% │ 複勝回収値 23

7歳 ( 0- 0- 0- 14/ 14 )
勝率 0.00% │ 単勝回収値 0
複勝率 0.00% │ 複勝回収値 0

8歳 ( 1- 0- 0- 4/ 5 )
勝率 20.00% │ 単勝回収値 46
複勝率 20.00% │ 複勝回収値 24

過去10年で馬券に絡んだのはわずかに3頭のみ。中心になるのは4、5歳馬で、他の年齢の馬が主役になるケースは極端に少ない。

2017年の3歳馬の激走は例外?

昨年はペルシアンナイトとサングレーザーが1、3着となってジンクスを打ち破った。ただし、昨年はやや例年とは異なる年だった。

上位人気を見ていくと、

1番人気 イスラボニータ ※6歳
2番人気 エアスピネル ※4歳
3番人気 レッドファルクス ※6歳
4番人気 ペルシアンナイト ※3歳
5番人気 サトノアラジン ※6歳

ご覧の通り、5頭中3頭が6歳馬だった。上の表の6歳馬を含む高齢馬の成績を見ていくと、3歳馬と同じくらい芳しくないことが分かる。

言い方を変えれば、昨年は例年なら中心となる4、5歳の実力馬が少なかった。(4、5歳で唯一上位人気だったエアスピネルは2番人気2着と好走。)だからこそ、3歳馬が台頭できたと考えられるのだ。

3歳馬が不振な理由

ではなぜ3歳馬は不振なのだろうか? その理由はひとえに「斤量」で説明がつく。

2017年に行った分析を参照していく。

マイルCSは3歳馬の斤量が56キロに設定されていて、古馬と一キロしか差がない。たかが一キロ、されど一キロ。わずかな差が、ここまで大きな成績の差を生み出しているのだ。

例えばマイルCSとは反対に、3歳馬の斤量が恵まれる凱旋門賞(3歳牝馬54.4キロ/古馬牡馬59.5キロ)では、3歳牝馬の成績が圧倒的にいい。過去10年の勝ち馬は7頭が3歳馬、うち4頭が3歳牝馬だった。

また、秋GIにも古馬と3歳馬の斤量差が一キロしかないレースがある。ダートGIのチャンピオンズカップだ。

過去10年で(0−2−2−20)と、勝ち馬はゼロ。圧倒的に古馬がいい成績を残している。

それだけ、斤量の差は大きな結果の違いとなって現れるわけだ。

斤量の違いという目に見えた証拠がある以上、3歳馬の割引は避けられないところだ。

今年は例年通り?例外?

要するに通常の年であれば3歳馬は厳しい立場に立たされる可能性が高いのである。

そこで今年の有力馬を見ていくと、

アエロリット 4歳
アルアイン 4歳
ペルシアンナイト 4歳
モズアスコット 4歳
ステルヴィオ 3歳

今年は4歳馬が中心になることが確実になっている。

今年はステルヴィオ(皐月賞4着、朝日杯FS2着)、ケイアイノーテック(NHKマイルカップの覇者)といった実績のある3歳馬が参戦するが、彼らには分が悪い戦いになりそうだ。

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