(C) Yusuke Tsutaya

日本競馬界の“帝王”社台グループの内部で“格差化”が進んでいる。

社台グループといえば1955年の設立(当時千葉社台牧場)以降、ノーザンテーストやトニービン、サンデーサイレンスといった種牡馬を輸入し、日本競馬のレベルを飛躍的に向上させた日本を代表する生産グループだ。

その地位はいまや揺るぎないものとなっている。有力馬を何頭も所有し、GIになると“社台の運動会”と言われるほど、多くの出走馬を送り出す。いわば、日本の競馬は社台を中心に回っている。

そんな社台グループの中で今、“格差化”が進んでいる。社台グループの2大勢力、ノーザンファームと社台ファームのパワーバランスが崩れかけているのだ。

勢いを増すノーザンファーム

一昔前まで、社台ファームが社台グループの中心にいた。

しかし近年は完全にノーザンファームが“主役”の座を奪っている。例えば2010年以降の中央GI勝利数は社台ファームが19勝に対し、ノーザンファームは31勝を挙げている。1年単位で区切ってみても、5年中4年でノーザンファームのほうが多くGIを勝っている。

いまや「ノーザンファーム>社台ファーム」という図式が明確にできつつあるわけだ。

2015年のクラシックを見ても……

今年のクラシックを見てると、この傾向が強まっていることが分かる。

すでに発表されている桜花賞と皐月賞における登録馬の比較を見てみよう。

桜花賞
社台ファーム生産馬:3頭
ノーザンファーム生産馬:5頭

皐月賞
社台ファーム生産馬:1頭
ノーザンファーム生産馬:8頭

ご覧のとおり、圧倒的な差がついている。特に牡馬クラシックはノーザンファームがリアルスティールやサトノクラウン、ドゥラメンテといった有力馬を送り出している一方、社台ファームはミュゼエイリアンの1頭しか登録していない。

有力馬のキロハナが骨折するなどアクシデントがあったのは確かだ。とはいえ、社台の二大巨塔に力差が生まれていることを示すには十分な材料といえる。

“社台の運動会”ではなく……

社台は言ってみればグループ企業。情報共有や生産面での協力は行うし、掲げる理念は共通だ。しかし、育成方針はそれぞれの牧場によって違う。だからこそ、こういった違いが生まれてくる。

競争の結果、ノーザンファームは社台ファームをおさえて同グループの“エース”となっている。事実、皐月賞は“社台の運動会”というより、“ノーザンファームの運動会”と、個別にくくれるくらいの差ができている。

今後もこの傾向が続くのか? それとも社台ファームらの巻き返しがあるのか? 日本の生産界の中心にある者たちの競争だけに、注目していきたい。

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