今年のエプソムカップはエイシンヒカリとサトノアラジンに人気が集中することが確実で、どのように馬券に組み込むかがテーマとなる。
両馬ともに父ディープインパクト(サンデーサイレンス系)×母父Storm Cat(ストームバード系)。同じく出走予定のヒラボクディープも全く同じで、同配合の3頭が激突する。
ただ、この3頭が同じ配合といっても少しだけ異なる部分がある。それは母母父の系統である。エイシンヒカリとヒラボクディープは母母父Caro(カロ系)であり、サトノアラジンの母母父はFappiano(ミスタープロスペクター系)である。またカロ系は元を辿ればナスルーラを含んだ系統で、ミスプロ系はネイティヴダンサーを含んだ系統だ。
要するに血統的に比較するなら、母母父の系統で優劣をつけていくしかない。
今回はニックスの他に父母父・母母父まで含めた考察していく。そして人気馬2頭と勝負になる馬はいるのか探していきたい。
エプソムカップの血統傾向
★エプソムカップ
2014年 良
1着 ディサイファ
父 ディープインパクト(サンデーサイレンス系)
父母父 リファール系
母父 Dubai Millennium(ミスタープロスペクター系)
母母父 ダンジグ系
2着 マイネルラクリマ
父 チーフベアハート(ダンジグ系)
父母父 ボールドルーラー系
母父 サンデーサイレンス(サンデーサイレンス系)
母母父 ターントゥ系
3着 ダークシャドウ
父 ダンスインザダーク(サンデーサイレンス系)
父母父 ニジンスキー系
母父 Private Account(ダマスカス系)
母母父 ダンジグ系
2013年 良
1着 クラレント
父 ダンスインザダーク(サンデーサイレンス系)
父母父 ニジンスキー系
母父 ダンシングブレーヴ(リファール系)
母母父 テスコボーイ系
2着 ジャスタウェイ
父 ハーツクライ(サンデーサイレンス系)
父母父 グレイソヴリン系
母父 Wild Again(ニアークティック系)
母母父 ハイペリオン系
3着 サンレイレーザー
父 ラスカルスズカ(リファール系)
父母父 ミスタープロスペクター系
母父 Cozzene(カロ系)
母母父 ターントゥ系
2012年 良
1着 トーセンレーヴ
父 ディープインパクト(サンデーサイレンス系)
父母父 リファール系
母父 Caerleon(ニジンスキー系)
母母父 ターントゥ系
2着 ダノンシャーク
父 ディープインパクト(サンデーサイレンス系)
父母父 リファール系
母父 Caerleon(ニジンスキー系)
母母父 ミルリーフ系
3着 マイネルスターリー
父 スターオブコジーン(カロ系)
父母父 ハイペリオン系
母父 サンデーサイレンス(サンデーサイレンス系)
母母父 ニジンスキー系
2011年 良
1着 ダークシャドウ
父 ダンスインザダーク(サンデーサイレンス系)
父母父 ニジンスキー系
母父 Private Account(ダマスカス系)
母母父 ダンジグ系
2着 エーブチェアマン
父 キングカメハメハ(ミスタープロスペクター系)
父母父 ノーザンダンサー系
母父 サンデーサイレンス(サンデーサイレンス系)
母母父 ノーザンテースト系
3着 セイクリッドバレー
父 タニノギムレット(ロベルト系)
父母父 カロ系
母父 フジキセキ(サンデーサイレンス系)
母母父 ノーザンテースト系
過去4年の傾向をみても芝の中距離重賞ということもあり、父サンデーサイレンス系が7回馬券圏内にきている(他にサンデーサイレンスと同じロイヤルチャージャーを含む系統のロベルト系も1頭いる)。
配合としては父サンデーサイレンス系×母父ニアークティックを含んだ系統が4回(クラレント、ジャスタウェイ、トーセンレーヴ、ダノンシャーク)、父サンデーサイレンス系×母父ダマスカス系が2回(ダークシャドウが2回)、父サンデーサイレンス系×母父ミスタープロスペクター系が1回(ディサイファ)馬券圏内に絡んでいる。これらの3つの配合には注意したい。
★父サンデーサイレンス系×母父ニアークティックを含んだ系統
エイシンヒカリ(サンデーサイレンス系×ストームバード系)
サトノアラジン(サンデーサイレンス系×ストームバード系)
ダノンジェラート(サンデーサイレンス系×ヌレイエフ系)
ヒラボクディープ(サンデーサイレンス系×ストームバード系)
マイネルホウオウ(サンデーサイレンス系×ヴァイスリージェント系)
★父サンデーサイレンス系×母父ダマスカス系
該当馬なし
★父サンデーサイレンス系×母父ミスタープロスペクター系
ゲシュタルト
ディサイファ
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