クラリティスカイが5月10日に行われた3歳マイル王決定戦のNHKマイルカップ(GI/芝1600m)を制した。鞍上の横山典弘騎手とともに栄冠を勝ち取ることができた理由とは何だったのだろうか?
“3歳マイル王の理由”に迫っていく。
勝因① 現世代1800mのレコードホルダー
単純な話でクラリティスカイの戦績を振り返るとマイル王にふさわしい力を示していた。
特に注目したいのは未勝利戦だ。阪神芝外回り1800mという本格派のコースを1分46秒8という破格の時計で走破していた。2歳の未勝利で46秒台というのは尋常ではない。ちなみにこの時計は現3歳世代が2歳時に記録した1800mの最速タイムだ。
その後、ごまかしの効かない阪神芝外回り1600mの朝日杯フューチュリティステークスで3着と馬券に絡んだ。明け3歳となってからは距離適性の問題がありながら、皐月賞で5着になっている。適正距離のマイルに戻って力を発揮したのは“必然”といえるかもしれない。
勝因② コース適性の高さ
未勝利とともに注目したいのが、キャリア4戦目となったいちょうステークスだ。NHKマイルカップと同じコースで行われた新設重賞で、クラリティスカイはレコードを記録していた。
今回と同じように先行して好位につけると、直線で抜けだして2馬身差の圧勝劇を演じた。ここで“試走”を終えていたわけだ。
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