ジューンS勝ち馬の“その後”
ジューンSを勝ち上がったというのも価値が高い。ジューンSは6月に行われる準オープン戦だ。5月まで重賞戦線で活躍していた馬たちが降級して多数出走してくる。だから準オープンであるものの、実質オープンやローカルのGIIIくらいのレベルになることが多い。
そこで勝った馬というのは、後々重賞戦線で活躍する可能性を秘めている。例えば定量のジューンS(2009〜2011年はハンデ戦)の勝ち馬を見てみると……
ステラウインド
エキストラエンド
ジャガーメイル
3頭とも重賞で馬券になった経験を持っている。エキストラエンドは京都金杯で勝ち、マイルチャンピオンシップで5着。ジャガーメイルは御存知の通り、春の天皇賞馬である。
今年のメンバーを見てみると、ラングレーやシャドウダンサー、レッドルーファスなど、すでに準オープン以上で勝った経験がある馬が(メドウラークも含め)6頭いた。実質、オープンくらいのレベルはあったわけだ。
さらにタイムを見ると、
12.9-11.3-11.6-12.4-12.7-12.5-12.1-11.1-11.6-12.0
中盤でやや緩んでいるとはいえ、まずまず流れたラップとなっている。フラットな展開となり、純粋な力比べとなった。そこを勝ち切ったわけだから、OPクラス以上でも期待してよさそうだ。
まとめ
大物になり得る血統背景を持ったタニノギムレット産駒(しかも牡馬!)が生まれたことは喜ばしい。しかも準オープンを強い内容で勝ち上がったのだから、今後に期待が集まるのは自然な流れだろう。
まずは重賞で賞金を積み重ね、いずれGIで躍動する姿を見たいところだ。願わくば、父と同じ東京のGIで。
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