ゴールドシップは宝塚記念で鉄板なのか?天皇賞馬にチラつく3つの不安要素

目次

使い詰めの影響は?

ここからはもう少しマジメに書いていくことにしよう。普通はマジメな考察を最初に持ってくるものだが、そこはひねくれた思考の持ち主ということでお許し頂きたい。そんな僕を、愛してほしい。

実はゴールドシップはかなり使い詰めている。

有馬記念前に3カ月弱の間隔が空いている。しかし、だ。この休養は凱旋門賞遠征に伴ったものだった。海外遠征というのは馬に相当大きな負担がかかる。直近で言えばユニコーンステークスのゴールデンバローズを見ていれば分かるはず。明らかに強く、明らかに適正のある舞台でも走れるかどうか分からないのだ。

「3カ月弱空いていれば十分」という見方もあるだろう。だが、休みが長いからといって休まっているかどうかは分からない。期間も大事だが、より重要なのは質なのだ。

皆さんもそうだろう。「わーい、夏休みだぁヽ(=´▽`=)ノ」といって意気揚々と海外旅行に出かけた結果、学校や会社が始まっても旅行の疲れと時差ボケが抜けずに「(;´ρ`) グッタリ」なんてことはまぁよくある話だ。

海外遠征の疲れを取るためには通常の休養以上の長期休養が必要といえる。

そう考えると、ゴールドシップは事実上、昨年3月の阪神大賞典から1度も2カ月半以上の休養を取らずに走り続けていることになる。となると、「目に見えない疲労」が溜まってきてもおかしくないころだ。

前走3000m超で激走の余波

しかもゴールドシップは阪神大賞典→天皇賞春と、2走連続で3000m以上のレースを走破している。加えてどちらも1着と、力を抜かないで走っている。

少し競馬界全体の傾向の話をしよう。

現代の競馬はスピードに特化してきている。スピードレースに対応するため、血統的にもスピードのある血が勢力図を拡大している。言い方を変えると、スタミナの血が薄まってきている。

だから、3000m以上のレースを走り切るだけで相当大きな負担になる。力を抜かずに走り切るとなると、さらに負担は大きくなる。例えば3000m以上の重賞で1着だった馬の次走の成績を見てみよう。

(3−3−2−21)
勝率10%
複勝率27%

まずまずの数字に見えるが、重賞で勝つくらい強い馬の成績にしては物足りないのではないだろうか? ちなみに3勝はオルフェーヴル(菊花賞→有馬記念)とゴールドシップ(菊花賞→有馬記念/阪神大賞典→天皇賞春)。この歴史的名馬2頭を対象外にすれば……

(0−3−2−19)

と平凡すぎる成績になってしまう。

ゴールドシップは使い詰めに加えて3000m以上のレースで2回続けて激走している。ゴールドシップ自身が2回も“例外”になっているわけで「そんなのこじつけだ」と言われれば「ああ、そのとおりだ( ー`дー´)キリッ」という他ないが、そろそろ“余波”がないとは言い切れないはずだ。

まとめ

というわけで“こじつけ”とはいえ、それなりに納得していただける内容だったのではないだろうか?

「まぁそれでも3連覇するだろうけど」と思いながら書いていたことは否定しないが、盲目的にならないで人気馬の不安要素を考えるというのは大切な作業だ。こういう不安要素があることも考慮し、馬券を買ってみてはいかがだろうか。

【関連記事】
ゴールドシップと横山典弘、天皇賞春のロングスパートに隠された“思惑”とは?
横山典弘騎手の“ポツン騎乗”は本当に多いのか?天才の気まぐれの真相
彼女欲しけりゃペルーサになれ!稀代の愛され馬から学ぶ4つのモテテク
恋する乙女必見!競馬ファンの男を8.6秒以内で確実に落とす3つの方法
「昔の競馬は熱かった」なんていう老害にならないために僕らがすべきこと

おすすめの記事