アズマシャトルの血統や将来性は?小倉記念1着馬を徹底検証

9日に行われた小倉記念(GⅢ/芝2000m)は、格上挑戦ながらハンデ56キロを背負ったアズマシャトルが外から豪快に差し切って勝利。鞍上の松若風馬騎手とともに、重賞初制覇となった。

アズマシャトルの血統はどのようなものなのか、徹底分析を行っていこう。


血統評価は?

アズマシャトルは父ゼンノロブロイ、母ブレッシング、母父マルゼンスキーという血統。ゼンノロブロイ産駒は小倉記念初勝利で、小倉競馬場で行われる重賞についても初勝利となった。

ゼンノロブロイは有力サンデーサイレンス系種牡馬の中でもキレ以上にスタミナ寄りの産駒を出す。そしてアズマシャトルは母父マルゼンスキー、母母父ロベルトと重ねられた母系にゼンノロブロイが配されていることもあって、東京や京都外回りよりも内回りの中距離戦がベターだろう。

母系を見ても小回り適性の高さが分かる。アズマシャトルの母ブレッシングは半兄にビッグバイアモン、半妹にスティルインラブがいる。ビッグバイアモンは小回りのラジオたんぱ賞(当時中山施行)を勝っていて、スティルインラブは牝馬三冠の中でアドマイヤグルーヴが唯一まともにスタートを切れた秋華賞でも強い勝ち方でねじ伏せた。やはり中距離の内回りに適性を感じさせる。

実際、今回の小倉記念ではペースが味方したとはいえ、外を回ってねじ伏せる強い内容だった。6月の鳴尾記念では3着、2歳時にはラジオNIKKEI杯でのちのダービー馬ワンアンドオンリーの2着に好走している。

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