6月21日に東京競馬場で行われたユニコーンステークス(GIII/ダート1600m)は、2番人気のノンコノユメが4角後方3番手から上がり35.5の脚で突き抜けて勝利した。断然人気のゴールデンバローズは4着に沈んだ。

ノンコノユメの血統はどのようなものだろうか。徹底分析を行っていこう。


血統評価は?

ノンコノユメは父トワイニング、母ノンコ、その父アグネスタキオンという血統。トワイニング産駒のJRA重賞4勝目で、現3歳世代では昨年の京王杯2歳ステークスをセカンドテーブルが制している。

母ノンコはダートで2勝、近親にはダートで6勝を挙げ、現オープン馬のマルカプレジオがいる。ただし、この2頭や他の近親にも芝の勝ち鞍があり、トワイニングが東スポ杯2歳S勝ち馬フサイチアソートなどを出していることから、ゴリゴリのダート血統というわけではない。

父トワイニングでオープンまで出世した馬の1頭に、セイリオスという馬がいる。この馬の母父サンデーサイレンス、母母父アリダーという配合はノンコノユメに非常に似ている。ノンコノユメは母父がサンデーサイレンス系アグネスタキオンで、母母父が父アリダーのクリミナルタイプ。さらにいえば、先述の京王杯2歳S勝ち馬セカンドテーブルも母父サンデーサイレンス、母母父クリミナルタイプと、似た配合となっている。数が多い訳ではないトワイニング産駒だが、似た血統が現れれば注目しておきたい。

芝でもいけそう?

今後はジャパンダートダービーへ進むことが有力視される。

トワイニング産駒でいえば10年の平安ステークスの勝ち馬ロールオブザダイスが同じ大井2000mの東京大賞典3着など、2000m以上の交流重賞で5度馬券になるなど活躍している。母系からは近親マルカプレジオが京都1900m、阪神2000mを得意としている。母ノンコも芝の500万ではあるが2000m戦での連対経験がある。よって、距離延長に関して大きな不安はない。

ただし、時には芝並みの高速上がりを使っている点を考えると、地方の砂が合うのか不安が出てくる。

また、「芝でも活躍馬を出すトワイニング産駒」、「芝並みの高速上がりを使っている」という点を考えると、芝でやれる可能性も秘めていそうだ。そういった路線も含め、今後の進路には注目したい。

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