フェアリーS2021の競馬予想分析!3つのデータから導く危険な人気馬

2021年1月11日、中山競馬場でフェアリーステークス(GⅢ/芝1600m)が行われる。今回は過去のデータやレース傾向を振り返り、当レースの危険な人気馬を予想していく。

馬券を買う上で特に重要なのは「どの馬を買うか」ではなく「どの馬が消しか」を見極めることだ。

人気馬を「買わない」と判断できれば、余った資金を軸馬の買い足しや穴馬の追加購入に回すことができる。そして人気馬が馬券圏外になれば配当が跳ね上がる。

「人気だから押さえようかな」と毎回人気馬を買ってしまうと回収率は落ちていく。だからこそ「買わない人気馬」を見つけることがカギになってくるのだ。

果たして、人気が想定されるテンハッピーローズ、ファインルージュ、クールキャット、シャドウファックス、ベッラノーヴァらの中で危険なのはどの馬なのか。しっかり考察していこう。

過去10年のデータを参考にする。


目次

フェアリーステークスの人気馬成績

過去10年のデータを見ると、1番人気は2勝、2着は1回、3着はなし。人気の信頼度は低く、3倍台は連対すらないので、人気だから軸にするという考えは危険だ。

伏兵馬も絡むが、単勝1ケタオッズの馬が存在感を見せているので、3番人気4番人気あたりを狙うのがいいのかもしれない。

ではここからは注目のデータをピックアップして紹介していこう。

予想参考データ① 新馬未勝利の取捨選択

前走新馬(2- 1- 3-17)
勝率 8.7% │ 複勝率 26.1%

前走未勝利(2- 2- 3-25)
勝率 6.3% │ 複勝率 21.9%

複勝率だけで見れば、オープン特別組や重賞組よりも結果を残しているのが新馬と未勝利の組。この傾向は10年間続いており、今年も変わることはないだろう。

まず新馬組だが、新馬の舞台が東京マイルだったケースが馬券圏内に入った6頭中5頭いる。タイム差をつけてその舞台で勝利した馬がいいだろう。未勝利組は、そこまで前走の舞台にこだわりはいらない。ただ、できるだけタイム差をつけて勝っておきたい。

ベッラノーヴァは東京1400メートルで1着。大外からよく勝てたが、傾向からは大きく外れている。

予想参考データ② 関西馬が大不振

西高東低の競馬界、この傾向は何十年と変わらないが、フェアリーステークスだけを見れば、関西馬が全く勝てないレースとなっている。過去10年で未勝利、なかなか珍しい。

傾向的には、1番人気か1着か、条件戦で連対、この3つがあるが、はっきり言えば傾向として見出すのも少々大変である。

関西馬のテンハッピーローズは前走アルテミスステークスで3着。遠征続きなので慣れは見込めるが、それだけで勝てるものか。

予想参考データ③ 人気馬たちの前走レベル

ソダシが勝ったアルテミスステークスだが、ソダシが勝ったために評価が上がっているが、元々タイムは速くない。その中でソダシに完敗した馬たちのリベンジの場となった。レベルはさほど高くないかもしれない。

ファインルージュが勝ったのは未勝利戦。稍重の同条件で見ると、平均的なタイムである。ただ、人気に支持されるほどかと問われると厳しいか。

ベッラノーヴァのタイムはファインルージュよりも遅いが、新馬戦であることや重馬場であることを考えれば上回っていると見るべきだろう。しかし、ベッラノーヴァの組は勝ち上がった馬が少ない。そうなってくると、強調しにくくなるのだが。

2021年の危険な人気馬は?

シャドウファックスは人気になる見込みだが、アルテミスステークスが微妙な負け方。下馬評は意外と高かったが、戦歴的に強調はしにくい。フェアリーステークスの好走条件に合致せず、危険な人気馬の一頭になりそうだ。

また、ベッラノーヴァは1つ目の消しデータに合致している。中山のマイルはなかなかタフで、東京の1400メートルの実績だけではどうか。金成厩舎が送り出すもう1頭のタイニーロマンスの方が傾向にハマっているので、狙うならばそちら。

反対にテンハッピーローズは危険なデータに一つも当てはまらない。サフラン賞がサトノレイナスのコンマ2秒負け、アルテミスステークスがソダシのコンマ4秒負けと一定の力はある。手薄なこの中であれば、慣れもあるし、問題はなさそうだ。人気馬の中で最も不安要素が少ないのは、テンハッピーローズと言えそうだ。

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