NHKマイルカップ2018の競馬予想分析…レッドヴェイロンが主役へ?3つのポイント


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一族の悲願――。

2018年5月6日、東京競馬場でNHKマイルカップ(GⅠ/芝1600m)が行われる。桜花賞組からはアンコールプリュやトーセンブレス、トライアル組からはカツジやタワーオブロンドンなどの勝ち馬が参戦を予定する。この中でトライアルで優先出走権を獲得したのがレッドヴェイロンだ。

前走は今年からNHKマイルカップのトライアルレースになったアーリントンカップに出走したが、後方からレースを進め、メンバー中最速の上がりタイムをマークしたが差し届かず3着に終わっている。時折後方からレースを進める競馬になるが、前からレースを進めることもある。そういう意味ではやや消化不良に終わった印象を与える。裏を返せば、まだ逆転の余地はあるということを意味する。

レッドヴェイロンの父キングカメハメハは2004年のNHKマイルカップの覇者であり、ここからダービーへ挑戦しダービー馬になった。母エリモピクシーは牝馬路線で活躍をした馬であり、一族にはNHKマイルカップで3着に入ったクラレントもいる。NHKマイルカップには何か因縁のあるレッドヴェイロンがここで一発を決めて、一族悲願のGⅠ制覇を叶えたいところだが、それを叶えてくれる要素がいくつか存在する。


ポイント① 逃げても後方でも確実な末脚

前走のアーリントンカップもそうだったが、これまでの6戦のうち4戦でメンバー中最速の上がりタイムをマークしている。残り2戦も3位のタイムであることから、確実な脚は持っている。しかも、ここ4戦は常に上がり最速のタイムをマークしており、後方に控えた時も先行できた時も同じだ。たとえ逃げの手に出たとしても、後方からの競馬を余儀なくされても確実な脚は使える。

今回騎乗を予定するのはミルコ・デムーロ騎手ではなく、天皇賞春で見事な騎乗ぶりで久しぶりのGⅠ制覇を果たした岩田康誠騎手だ。スタートセンスもよく、思い切った騎乗もでき、我慢すべきところで我慢をして馬群を割って出てくることも厭わない。腹のくくり方では日本人騎手屈指と言える。確実な武器がある時には、腕のある騎手が乗ると非常に怖い。

ポイント② 2008年の勝ち馬と同じような過程

レッドヴェイロンは5戦目で初勝利となり、6戦目のアーリントンカップでギリギリ出走権を確保した形になっている。戦績だけを見れば買いにくい馬、信頼しにくい馬ではあるが、実際に同じような戦績でNHKマイルカップを制した馬がいる。それが2008年のディープスカイだ。ディープスカイは6戦目の初勝利で8戦目にアーリントンカップを走り3着、毎日杯を勝ってNHKマイルカップに出走し勝利を収めた。

その後、ダービーも制し、変則二冠馬として名を馳せた。レッドヴェイロンの父キングカメハメハとそのあたりは同じだ。レッドヴェイロンとディープスカイの共通点はマイルではない距離で未勝利戦を戦っていたこと、後ろでも前でも安定した脚を持っていたことなどだ。2008年の牡馬路線も今年と通じるものがある。主役不在の混戦と呼ばれ、結果的に未勝利で手こずったディープスカイがダービー馬になっている。

もし戦績で嫌うのであれば、過去に同じような過程で臨んだ馬がいることを思い出すといい。重賞勝利の有無は大きな差にはなるが、類似点がいくつもある。また勝ち切れない馬は相手なりに走ると言われ、ディープスカイのその後もまさに惜しい走りのオンパレードだった。格は関係ない。相手なりにきっちりと走る可能性も十分にある。

ポイント③ アーリントンカップのレース振り

アーリントンカップを振り返ると、1000メートル通過が58秒というそこそこ速い中でレースが行われ、結果的に中団待機のタワーオブロンドンが勝利を収めた。この時、騎乗していたデムーロ騎手は内が伸びることを知っており、内側を狙ったが開かなかったために大外に回している。結果的にその分タワーオブロンドンに置かれたような形になってしまった。

100%のレースをしたわけではない。多少悔いが残るような形になってしまった。その一方で1着2着の馬はうまく立ち回っている。要するに馬の力ではなく、展開面の差だったと言える。前でレースができていればどうだったか。そう考えていくと3着は馬の地力でモノにした結果であり、ここに展開や運の要素がハマればあっさり逆転してもおかしくない。上がり最速の脚をマークしている以上、その可能性は十分ある。

まとめ

今回のNHKマイルカップのメンバーはそこまで強いわけではない。期待されながら結局期待通りの走りができていない馬が多く出走を予定している印象すらあるほどだ。ある程度の底がすでに見えている馬よりも、多少勝ち味に遅くても急成長を続けるような馬が活躍しやすいのがNHKマイルカップである。

レッドヴェイロンの血統は多くのマイラーを出し、重賞を勝利している。母エリモピクシーも勝ち味に遅く、この時期に未勝利を脱出したがその後は牝馬重賞路線で健闘を重ねた。未勝利を脱出した阪神1800メートル戦のタイムは前年毎日杯を制したアルアインと同タイムだった。1勝馬ではあるが、ここは十分勝負になる。一族の悲願をここで果たしたい。


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