ラジオNIKKEI賞の予想のカギは条件戦にあり!? 過去の激走馬と類似する出走予定馬は…

一昨年に三連単91万馬券が飛び出すなど、荒れる重賞であるラジオNIKKEI賞。改めて過去の結果を振り返ると、波乱の原因が浮かび上がってきます。

●ハンデ戦になった過去9年で、1番人気が一度も勝利していない
●1番人気は[0-2-2-5]で、2年に一度は4着以下に沈んでいる

一番人気が信用しにくいというのが、とてつもない配当に結びついているわけですね。

その一方で、こんな成績の馬が結果を出し続けています。

●前走条件戦を1番人気もしくは2番人気で勝利した馬
→9年のうち8年で、9頭が3着以内を確保

この時期の条件戦というと500万下・1000万下になりますが、ラジオNIKKEI賞はハンデ戦だけに、「格よりも勢いが重要」ということが分かります。

そして今年は登録している中で4頭、該当馬がいますので、それらをチェックしていきましょう。


キャンベルジュニア/前走:夏木立賞1着(2番人気)

4月デビューながら、2連勝で重賞に駒を進めてきました。

父エンコスタデラゴは、オーストラリアの短距離~マイルで活躍し、GⅠも勝利した一流馬です。産駒も2010年のスプリンターズを勝ったウルトラファンタジーや、2009年の香港スプリントをセイクリッドキングダムのように、短い距離を得意としています。

また母の父リダウツチョイスも、自身は短距離~マイル戦線で名を馳せた名馬でした。

血統的に見ると中距離は疑問符が付きますが、2000mのレースを連勝していますし、特に2戦目の夏木立賞は前の週に行われたプリンシパルステークスと同タイムでの決着ですから、距離の不安はないと見ていいでしょう。

そしてその夏木立賞からのローテーションでは、過去にソングオブウインドが出走し2着。見事に賞金を加算して菊花賞に繋げましたから、キャンベルジュニアも同じような軌跡を描けるか注目です。

グリュイエール/前走:3歳500万下1着(1番人気)

きさらぎ賞、毎日杯で健闘していた同馬が、上がり33秒7の末脚で突き抜けて自己条件を突破。再び重賞に挑戦します。

前走は初マイルでの勝利。一方で、ラジオNIKKEI賞の舞台となる1800mは[0-0-0-3]。この距離延長は一見すると分が悪く映りますが、敗戦の内容を整理すると…。

●東京スポーツ杯 9着→0秒5差
●きさらぎ賞 4着→0秒5差
●毎日杯 6着→0秒3差

着差ほど負けていないことが分かります。

元々は2000mで勝ち上がった馬ですし、東京スポーツ杯では3番人気に支持されていたように能力は認められていたわけですから、むしろこれらのレースでの経験が武器になるはず。

また血統面でも、父ディープインパクトは11年と12年に2年連続で勝ち馬を輩出していますから、ぜひ先輩に続いてほしいものです。

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