有馬記念2017の最終追い切り分析…レインボーラインらの調教評価は?

2017年12月24日、中山競馬場で有馬記念(GI/芝2500m)が行われる。キタサンブラック、スワーヴリチャード、シュヴァルグラン、サトノクラウン、ミッキークイーン、シャケトラらが出走するが、どんなレースが展開されるのか?

12月20日には最終追い切りが美浦、栗東の東西トレーニングセンターで行われた。これを受けて、体調や仕上がり具合を一週前の調教と最終追い切りから考察していく。


目次

最終追いきり診断

今回はレインボーライン、ヤマカツエースといった伏兵たちを中心に見ていくことにしよう。

レインボーライン牡4歳(栗東・浅見厩舎)

調教評価B+

伏兵の一角としてまず挙げるとすれば今年の天皇賞(秋)で3着になったレインボーラインだろう。

一週前追い切りでは鮫島駿騎手が乗って良馬場の栗東坂路を馬なりで4F56.0秒上がり12.8秒というタイムをマーク。

最終追い切りは良馬場の栗東坂路を調教助手が乗って馬なり4F60.5秒上がり12.9秒というタイム。

一週前追い切りは馬なりながら軽快なフォームで状態の良さをアピール。最終追い切りは調整という内容。ただ、上位人気馬達の追い切りと比べれば負荷不足の印象は拭えない。

前走からの調子を維持する意味では調整程度でいいという見方もできるが勝ち負けは難しいという印象。

ヤマカツエース牡5歳(栗東・池添厩舎)

調教評価B+

抽選で最内枠を引き当てたヤマカツエース。去年の有馬記念では4着(0秒3差)になったこともあり侮れない存在だ。

一週前追い切りはレースにも騎乗する池添謙一が跨り栗東Cウッドコース(良)を強めに追って6F80.9秒上がり12.1秒を計測。

今週の最終追い切りも池添騎手が乗って良馬場の栗東Cウッドコース(良)を6F83.2秒上がり11.9秒馬なりという内容。

一週前は強めに追われ終始、出来の良さが光った。最終追い切りは終いを重点に反応を確かめていたが反応は上々。状態はいいだろう。

サウンズオブアース牡6歳(栗東・藤岡厩舎)

調教評価A

一週前追い切りはレースで騎乗するC.デムーロが騎乗。栗東Cウッドコース(良)にてライデンバローズ(500万下)と併せ馬。一杯に追って6F83.1秒上がり11.8秒併入。

最終追い切りは調教助手が乗って栗東Cウッドコース(良)ディープミタカ(1600万下)と併せて一杯に追って6F80.7秒上がり12.3秒1秒先着。

一週前、最終どちらも意欲が十分に感じられる追い切り内容。前走、前々走と比べてもここまで迫力がある追い切りはなかった。

シャケトラ牡4歳(栗東・角居厩舎)

調教評価B+

一週前追い切りはレースで騎乗する福永騎手が跨り、良馬場の栗東Cウッドコースで同レースに出場するトーセンビクトリー(OP)と併せ馬。6F85.3秒上がり11.9秒。0秒8追走で最終的には0秒2先着。

最終追い切りも福永祐一騎乗で栗東坂路(良)を単走。一杯に追い4F54.4秒上がり12.0秒というタイム。一週前は攻めの追い切りがされていた印象。最終も単走ながら負荷をかけ調整されていた。

クイーンズリング牝5歳(栗東・吉村厩舎)

調教評価A+

一週前追い切りは調教助手が乗って栗東Cウッドコース(良)をアイスフェアリー(2歳未勝利)ロードキング(500万下)3頭併せ馬。3頭とも一杯に追い6F81.5秒上がり12秒1というタイムを計測。アイスフェアリーに0秒2先着。ロードキング0秒5先着。

今週の最終追い切りはルメール騎手が乗って、良馬場の栗東Cウッドコースをイージーマネー(500万下)ハイエストクイーン(2歳未勝利)と3頭併せ馬。馬なりで6F84.1秒上がり12.1秒をマーク。イージーマネー併入、ハイエストクイーン首差先着という内容。

2週とも内容の濃い追い切りが行われている。動きも鋭く状態は本調子だと言える。

サクラアンプルール牡6歳(美浦・金成厩舎)

調教評価B

一週前追い切りは調教助手が騎乗して良馬場の美浦坂路をサンクトゥスレーン(2歳未勝利)と併せ馬。馬なりで4F52.7秒上がり12.2秒の時計を出し併入という内容。

今週の最終追い切りは調教助手が乗って美浦坂路(良)サンクトゥスレーンと併せ馬。馬なりで4F53.3秒上がり13.0秒併入。

一週前は若干余力残しと感じたが、最終ではキビキビとした軽快な動きで状態の良さが感じられる。

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