③ ハイペリオン
過去の名種牡馬はこのハイペリオンという馬の血を持っていることが多く、粘り強さや確かな成長力を伝える。レースにおいては「バテそうでバテない」、こんな性質を伝えるといえる血だ。それは広いコースよりも小回りコース向きの性質だろう。
例えば父トニービン、母父ノーザンテーストという馬であれば、トニービンがハイペリオン5×3×5でノーザンテーストが4×3であるからその馬は、ハイペリオン6×4×6×5×4となる。
この馬が母となればハイペリオン的な性質を伝える優れた母となることだろう。函館記念ではそんな母を持つ馬を積極的に狙いたい。過去にはミッキーパンプキン、アクシオン、サクラオリオン、サクラメガワンダー、エアシェイディなどがそれに該当する。
函館記念で好走した代表的な馬、例えばキングトップガンは父がロベルト系のマヤノアトップガンで、母父はマルゼンスキー、更に3代母父はハイペリオンの血を引くチャイナロクで道悪の目黒記念を勝ち函館記念でも勝利したのは当然といえる血統だった。
サクラメガワンダーは父がロベルト系のグラスワンダーで、母母父がノーザンテーストで完全に外回り<小回りの馬。09年の覇者サクラオリオンはフォルリ(父父ハイペリオン)産駒のスペシャルとリサデルの牝馬クロスを持つエルコンドルパサー産駒で、母父がハイペリオンのクロスを持つダンチヒだった。このように①②③の血を持つ馬が実に多く好走している。
この3つの血に注目して今年の函館記念の注目馬4頭を挙げてみたい。
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