カテゴリー:予想・考察

大阪杯2018の競馬予想分析…ウインブライトを後押しする二要素と一つの注文

(C)MAZIMICKEY

タイトルをつかめるか――。

2018年4月1日、阪神競馬場で大阪杯(GⅠ/芝2000m)が行われる。タイトルに向けて視界良好のスワーヴリチャード、去年のジャパンカップを制したシュヴァルグラン、復活を目指すゴールドアクターなど今年は多くの役者がこの舞台に集まる。その中で目立たない存在ながら実力的に申し分ないのがウインブライトだ。前走の中山記念は前目でレースを進め、逃げ粘るマルターズアポジーを差し切り、前哨戦を飾ってみせた。中山記念と大阪杯の相性の良さを考えると、本番でも十分な活躍を見せる可能性は高い。これまでの実績を他の馬と比較すれば明らかに見劣りはするが、力量に絞って見ていけば他の有力馬と遜色ないところにはいる。

ウインブライトには大阪杯でプラスに働く要素がいくつかある一方で、こういう展開になればさらにいいというポイントがある。ウインブライトにとっての理想的な流れがあり、そうなれば勝利はより近づく。群雄割拠の中長距離路線はまだ確固たる主役がいない。その主役にウインブライトが名乗りを上げるか。ウインブライトを後押しする要素とちょっとした注文について掘り下げる。


要素① 右回りでの良績

ウインブライトは重賞を3勝しているがいずれも右回りであり、成績が非常に安定している。得意の中山競馬場で着外に沈んだのは皐月賞のみで、しかも今回対戦し、2017年の皐月賞を制したアルアインとはコンマ5秒差とさほど負けていない。しかもこの時は8枠17番と大外に入り、位置取りもやや後方と普段通りのレースができなかった。それを思えばコンマ5秒差まで詰められたのは十分である。

左回りでは結果を出せておらず、常に左回りへの対応がネックになるが、今回は右回りで何も考えなくていい。しかも中山競馬場のコースと阪神競馬場の内回りコースは同じような形状をしており、急坂もある。この2つに共通点が非常に多いことから、阪神競馬場への対応も簡単に行える可能性が高い。実力を出し切れる環境にあることは間違いない。あとは、この馬なりにレースができるかどうかである。

要素② 小回りコースに対応

ウインブライトは前で粘りこみを図るタイプであるため、小回りコースが合っている。ウインブライトのレースは前でレースを行い、直線で抜け出すパターンだ。メリットは抜け出す際のリスクがないこと、確実に脚を使えることが挙げられる。

一方で今回出走してきた有力馬の多くは長い直線だからこそ輝きを見せるタイプだ。しかも、この週はドバイ国際競走があり、外国人ジョッキーや日本の有力騎手はほとんどドバイに行っている。テン乗りが目立つ中、ウインブライトに騎乗する松岡正海騎手はほぼすべてのレースに騎乗しており、ウインブライトのことは知り尽くしている。

仕掛けどころなどをわかってレースに向かえるのは大きい。小回りコースはこの仕掛けどころが非常に重要であり、判断の遅れが命取りになる。そうした意味ではかなりのアドバンテージになるだろう。

注文① ペースが多少速くなること

ここまでのレースを見ていくと、ウインブライトは3番手あたりでレースを進められる。しかも今回は他に行きたい馬がそこまでいるわけではないので、枠順にもよるが、すんなりと前につける可能性は高い。

ここまでは何も問題はないが、気をつけないといけないのはペースの問題だ。ウインブライトは速い脚を持っているわけではない。直線勝負で末脚勝負になれば圧倒的な不利だ。毎日王冠ではいいペースに乗りながらも最後は決め手勝負になり、33秒7を出しながらも33秒を切ってくる馬が多くて大敗を喫した。後方に位置した馬が直線まで脚がたまるような展開になると、不利だ。いかに後ろに脚を使わせる展開になるかがカギである。

理想的なのは去年の福島記念のような乗り方だ。この時は3番手を推移したが、途中でペースが上がり、後半1000メートルのタイムが58秒6という状況になった。その時に我慢していたのがウインブライトであり、なんとか粘り通して勝利した。内回りでレースをし、どの馬にもチャンスがある展開ならば、何かが仕掛けてその動きに便乗してペースが速く流れればウインブライトには向いている。枠順などを見てそのあたりは判断しないといけない。

まとめ

これだけ多くの有力馬がいれば、たとえ中山記念を制していても人気は低くなる。しかしGⅠ勝利をした馬の多くは外国人騎手が乗っていた。もしくは武豊騎手などの名手が乗っていたケースもある。タイトルは確かにあるかもしれないが、そこに導いた騎手ではない。その部分に付け入る隙はあるのではないか。

天皇賞春や安田記念を見据えた馬もこの中にいるかもしれないが、ウインブライトはそのどちらのレースとも自身の適性とは離れている。大阪杯はウインブライトにとってみれば古馬中距離GⅠの中で最もチャンスのあるレースである。先行押し切りで勝つことができ、右回りではさほど穴がない。自在にレースをこなせるというのもプラスである。後は調教などで判断をすることが求められるが、色気を持って大阪杯に臨むことは間違いない。ここで一発があってもおかしくない。


ドバイシーマクラシック2018予想分析…モズカッチャンの激走が期待出来る3つのデータ

(C)Arappa

牡馬相手に勝てるのか――。

2018年3月31日、メイダン競馬場でドバイシーマクラシック(GⅠ/芝2400m)が行われる。過去に様々な日本馬が挑戦しており、GⅡ時代にはステイゴールドが、2014年にはジェンティルドンナが勝利しており他にも様々な馬達が好走しており日本においても馴染み深いレースとなっている。今年は日本馬が3頭出走する予定であり、しかも3頭ともGⅠホースとなれば強力な海外馬がいても期待が高まることだろう。

今回注目するのは昨年のエリザベス女王杯を制したハービンジャー産駒の牝馬モズカッチャンだ。前走の京都記念ではレイデオロとハナ差の4着と休み明けながら同世代のトップと互角の勝負をして見せ、世代トップクラスの実力を見せ付けた。初の海外とはいえ期待も高まる。

果たしてモズカッチャンは初の海外遠征、更に牡馬相手に勝利を収めることが出来るのか? 過去8年のデータからその可能性に迫っていこう。


データ① 性別

過去8年のデータを見ると牝馬の好走率が非常に高い。性別別の成績を見ていこう。

性別着別度数勝率連対率複勝率
牡・セン馬5- 5- 7- 60/776.5%13.0%22.1%
牝馬3- 3- 1- 7/1421.4%42.9%50.0%

集計期間:2010年~2017年

牝馬の成績がずば抜けて高いことがわかるだろう。反対に牡馬のほうは牝馬との力量の差を考えると物足りないと言える。混合、遠征という条件を考えると牝馬を出走させて来る陣営は勝ち負けする自信がある馬を送り込んでくるということなのだろう。そう考えれば納得できる結果であり牝馬を無視することは出来ない。モズカッチャン陣営も自信があるからこその挑戦だろう。

データ② 4角位置取り

メイダン競馬場に開催が変更になってからは4コーナーの位置取りが非常に重要となった。4角の位置取り別の成績を見ていこう。

4角位置取り着別度数勝率連対率複勝率
先頭2- 0- 1- 5/825.0%25.0%37.5%
2~5番手5- 6- 3- 18/3215.6%34.4%43.8%
6~9番手1- 2- 4- 23/303.3%10.0%23.3%
10番手以下0- 0- 0- 20/200.0%0.0%0.0%

集計期間:2010年~2017年

4角先頭の勝率が一番良い。ただし逃げ馬の全て着外であり、これは全て早め先頭に立った馬の成績である。逃げ、追込などの極端な脚質は切って問題ない。勝つための条件は好位でレースが出来る馬、もしくは早めに動いていける馬である。前走こそ後方からの競馬であったが本来は好位からの競馬を得意としており、更に長く良い脚が使えるハービンジャー産駒ということもあり絶好の舞台なのではないだろうか?

データ③ 系統

過去8年の勝ち馬の父を見るとシングスピール、タイガーヒル、モンジュー、アザムールなどのノーザンダンサー系が4勝をあげており、連対率、複勝率を見てもノーザンダンサー系がトップとなっている。次いで良いのは、ディープインパクト、ハーツクライ、スペシャルウィークなどのサンデーサイレンス系であり、その次はドバウィ、キングカメハメハなどのミスタープロスペクター系の好走率が高い。父にノーザンダンサー系のハービンジャーを持ち、更に母の父にキングカメハメハを持つモズカッチャンは血統的にも非常に魅力的だ。

まとめ

いかがだっただろうか? 今回が初の海外遠征、長距離輸送と不安な面は確かにあるが、全てのデータが揃っていることが非常に好感が持てる。しかも牝馬の好走率がとても高いレースであり、特に血統のバックボーンは非の打ち所がないなど人気とは裏腹に絶大な信用度といっても過言ではなく大仕事が期待出来るだろう。

日本馬3頭による上位独占、そして牝馬であるモズカッチャンが牡馬相手に鮮やかな勝利を収めるのを楽しみに待とうではないか。


大阪杯2018の競馬予想分析…アルアインを激走に導く3条件

(C)MAZIMICKEY

4月1日(日)、中・長距離古馬路線の初戦「大阪杯」が阪神競馬場にて施行される。新設G1初年度となった昨年は、年度代表馬に選出されるキタサンブラックが快勝したレースである。

2018年もG1馬を含む豪華なメンバーが顔を揃えた一戦となりそうだが、管理馬4頭出しを敢行する池江泰寿厩舎には、取り分け多大な注目が集まっている。

その中でも、今回は昨年の皐月賞馬アルアインに焦点を当てて、G2時代の「大阪杯」を含めた過去10年のデータから同馬を紐解いていくことにする。


ポイント1 血統

何と言ってもアルアインといえば、血統面に目を張るものがある。父は日本が誇る大種牡馬ディープインパクト、母ドバイマジェスティも「BCフィリー&メアスプリント」のダートG1を制している名牝馬。

世界的な良血馬とも呼べる同馬を後押しするデータがディープインパクト産駒における「大阪杯」の充実ぶりである。

過去10年で2014年1着キズナ、2015年1着ラキシス、2016年1着アンビシャスの3年連続Vを含め、複勝率は5割をゆうに超えている。

競馬界の格言で「競馬はブラッドスポーツ」とあるように、血統は絶対不変的な事実でもあり、「大阪杯」を考察する上で、まず抑えとくべき事実である。

ポイント2 馬齢

「マイルCS」1着ペルシアンナイト、「エリザベス女王杯」1着モズカッチャン、「ジャパンC」2着レイデオロと昨年のG1戦線で大躍進を遂げた現4歳世代。

今年の「大阪杯」には、アルアインの他にもスワーヴリチャード、ウインブライト、ダンビュライト、トリオンフ、ペルシアンナイト、ミッキースワローとハイレベルな4歳世代から計7頭のトップホースが集結することとなった。

過去10年で5勝を挙げているように成長著しい4歳馬が優勢なレースといえるのが「大阪杯」で、世代の頂として君臨する日本ダービー馬レイデオロ相手に、前走「京都記念」で先着を果たしたアルアインは、世代トップレベルの能力を保持しているといえるだろう。

当然、昨年の皐月賞馬であるだけに、妥当な評価とも受け取られるかもしれないが、上記の【血統面】と【馬齢面】の双方に合致するのはアルアインが唯一無二。

過去の「大阪杯」データを考察すると、同馬に対する評価は更に高めたほうが良いかもしれない。

ポイント3 適正

そして、最後の条件となるのが「大阪杯」が行われる阪神・芝2000mのコース。

スタート前の直線から発送する内回りのコースで、外回りコースを使用する芝1600m・1800mと比べ、ゴール前の坂を2度駆け上がる力強さが色濃く求められる。

コーナーも4つあるためか、極端なラップを刻むことが少なく、内目を距離ロスなく立ち回る器用さも必要になるのが、同コースの特徴といえる。

そんなタフさ・力強さが要求される舞台として思い浮かぶのが「皐月賞」が行われる中山・芝2000mのコースではないだろうか。

「コーナーが4つ」、「急坂」、「小回りコース」と類似点はいくつもある。

その中山・芝2000mのG1レース「皐月賞」を制した【適正面】に加えて、2戦2勝と抜群の相性を誇る阪神コースへの【適正面】、また好位でじっくりと脚を溜めて抜け出す同馬のスタイルも評価を大きく上昇させる要因であるのだ。

まとめ

無論、競馬には絶対はない。しかし、上記の条件からも分かるように、アルアインは過去の「大阪杯」好走馬と類似する点をいくつも抱えていることは事実である。アルアインがG1の舞台でどのような競馬を披露することとなるのか、楽しみに待っていて欲しい。



ドバイワールドカップ2018の予想オッズ・人気と出走予定馬は?ダート最強馬決定戦

(C)Yushi Machida‏

2018年3月31日(日本時間4月1日)、UAE・メイダン競馬場でドバイワールドカップ(GⅠ/ダート2000m)が行われる。アメリカ最高峰のブリーダーズカップクラシックなどと並んで、ダートで世界トップレベルの評価を受けているレースで、総賞金1,000万ドル(約11億円)、優勝賞金600万ドル(約6億6000万円)と、世界で2番目の高額賞金で争われる。2017年にアメリカでペガサスワールドカップ(総賞金1,630万ドル)が創設されるまでは世界最高賞金レースだった。

創設は1996年。2010年にナドアルシバ競馬場から現在のメイダン競馬場へと開催場が移り、同時にダートからオールウェザーに変更となったが、2015年からは再びダートに戻った。歴代の優勝馬には、シガー、シングスピール、ドバイミレニアム、カーリンなど歴史的名馬が連なり、オールウェザー開催だった2011年には日本馬のヴィクトワールピサが優勝している。昨年はアメリカのアロゲートが制してGⅠ4連勝を飾り、アメリカの歴代賞金王の座に就いた。

ダートの本場であるアメリカの馬が強く、昨年は3着までを独占している。今年に入ってメイダン競馬場では、ドバイワールドCと同舞台で行われる前哨戦のアルマクトゥームチャレンジラウンド3がレコードタイムで決着するなど、3つのコースでレコードが更新されており、速いタイムが出やすい馬場状態。例年以上に、スピードとパワーに優れるアメリカ馬に向きそうだ。


出走予定馬・登録馬

中心になるのは、アメリカの4歳牡馬ウエストコースト。アメリカのクラシック競走は不出走だったが、3歳戦で3冠レースに次ぐ価値があるトラヴァーズS(ダート2000m)で、同期の3冠レース勝ち馬をまとめて下してGⅠ初制覇。さらに続くペンシルバニアダービー(ダート1800m)も制した。その後も、ブリーダーズCクラシック(ダート2000m)3着、ペガサスワールドC(ダート1800m)2着とアメリカ最高峰のレースで好勝負を演じている。

特に前走のペガサスワールドCは、昨年の年度代表馬でGⅠ5連勝を飾って引退したガンランナーの2着。相手が悪かっただけで、3着のガンナヴェラ(今回も出走)には10馬身3/4もの差をつけた。そのガンランナーと前述のアロゲートという2頭の怪物が引退した今、アメリカで現役No.1と言ってもいい実力馬だ。

昨年はペガサスワールドCの1、3着馬がドバイワールドCでも1、3着だったように、ペガサスワールドCは前身のドンHの時代から最重要ステップで、臨戦課程も理想的。ウィリアムヒルやラドブロークスなど、イギリスの大手ブックメーカーは2.0倍前後のオッズをつけている。また、管理するボブ・バファート調教師は、昨年のアロゲートに加え、1998年シルバーチャーム、2001年キャプテンスティーヴと、このレースを3勝している。

ウエストコーストに次ぐ存在と言えるのが、同じアメリカの6歳牝馬フォーエバーアンブライドルド。昨年の覇者アロゲートと同じアンブライドルズソング産駒で、母レモンズフォーエバーはケンタッキーオークス馬という良血だ。

本格化は遅かったが、3歳の11月に重賞ウイナーの仲間入りを果たすと、翌年4月のアップルブラッサムH(ダート1700m)でGⅠ初制覇。同年のブリーダーズCディスタフ(ダート1800m)では、ビホルダー(GⅠ11勝)、ソングバード(GⅠ9勝)という歴史的名牝2頭に次ぐ3着に入った。

5歳となった昨年はさらにパワーアップし、8月のパーソナルエンスンS(ダート1800m)では、GⅠ10勝目を狙ったソングバードを撃破。前年の雪辱を期して臨んだ続くブリーダーズCディスタフでは、直線入り口で先頭に立つ積極策で押し切ってGⅠ4勝目を飾り、エクリプス賞最優秀ダート古牝馬に輝いた。

牡馬との対戦は初めてになるが、アメリカの現役牝馬No.1であることは疑う余地がない。大手ブックメーカーも、8~10倍のオッズをつけている。

アメリカ勢では、4歳牡馬ガンナウェラも実力がある。GⅠは未勝利ながら、重賞3勝&GⅠ3着2回の実績がある。前述の通り、前走のペガサスワールドCでは2着のウエストコーストから10馬身以上離された3着だったが、陣営は停留精巣が原因で本来の状態ではなかったと話しており、巻き返しの可能性を秘めている。

ほかでは、6歳牡馬ムブタヒージも実績上位。このレースで一昨年2着、昨年4着と2年連続で好走し、南アフリカからアメリカに移籍して昨秋にオーサムアゲインS(ダート1800m)を勝っている。4歳牡馬パブルはまだキャリア7戦と若く、上がり目に期待できそうだ。

アメリカ以外では、フランスの5歳牡馬タリスマニックの評価が高く、大手ブックメーカーは8~9倍のオッズをつけている。昨年の仏GⅡモーリスドニュイユ賞(芝2800m)で重賞初制覇を飾ると、秋にアメリカへ遠征してブリーダーズCターフ(芝2400m)を制覇。続く香港ヴァーズでも、GⅠを7勝したハイランドリールに迫る2着と力を示した。

前走のダルシャーン賞(AW1900m)では、凱旋門賞2着のクロスオブスターズ(ドバイシーマクラシックに出走)を撃破。ダートの出走経験はないものの、フランスで20年連続のリーディングトレーナーに輝き、凱旋門賞を7勝しているアンドレ・ファーブル調教師の管理馬という点が不気味だ。母系は世界的名門で、ディープインパクトと同じ一族でもある。

地元UAEの6歳騸馬ノースアメリカも有力馬の1頭。今年はアルマクトゥームチャレンジラウンド1、アルマクトゥームチャレンジラウンド2でともに2着に入ると、アルマクトゥームチャレンジラウンド3をレコードタイムで逃げ切ってGⅠ初制覇。今回も対戦するサンダースノーに5馬身1/4差をつけた。コース適性と勢いは魅力で、大手ブックメーカーは8~11倍のオッズをつけている。

アルマクトゥームチャレンジラウンド3で2着だったサンダースノーは、UAEの4歳牡馬。フランスでクリテリウムアンテルナシオナル(芝1400m)、ジャンプラ賞(芝1600m)とGⅠを2勝している。昨年のUAEダービーでエピカリスとのマッチレースを制して優勝したように、コース実績も強調材料だ。

管理するサイード・ビン・スルール調教師は、2000年のドバイミレニアムをはじめ、1999年アルムタワケル、2002年ストリートクライ、2003年ムーンバラッド、2006年エレクトロキューショニスト、2014年アフリカンストーリー、2015年プリンスビショップと、このレースを7勝している。

日本から参戦するアウォーディーは、昨年もこのレースに出走して5着だったが、勝ち馬からは10馬身以上の差をつけられた。ダートで連対を外していなかった昨年でさえ歯が立たなかっただけに、8歳となって勢いに陰りが見えている今年は、昨年より厳しい戦いを強いられそうだ。

アウォーディー牡8武豊騎手松永幹厩舎
ウエストコースト牡4カステリ騎手バファー厩舎
ガンナヴェラ牡4ロザリオ騎手サノ厩舎
サンダースノー牡4スミヨン騎手スルール厩舎
タリスマニック牡5バルザロ騎手ファーブ厩舎
ノースアメリカセ6マレン騎手シーマー厩舎
パブル牡4グティエ騎手オニール厩舎
フォーエバーアンブライドルド牝6スミス騎手スチュワ厩舎
フリアクルサーダ牝6フレス騎手小林智厩舎
ムブタヒージ牡6エスピノ騎手バファー厩舎

想定・予想オッズ

5番人気アウォーディー8.1倍
1番人気ウエストコースト2.2倍
8番人気ガンナヴェラ42倍
4番人気サンダースノー6.2倍
2番人気タリスマニック3倍
7番人気ノースアメリカ18.7倍
9番人気パブル60.8倍
6番人気フォーエバーアンブライドルド16.7倍
10番人気フリアクルサーダ99.6倍
3番人気ムブタヒージ5.1倍

ドバイターフ2018の予想オッズ・人気と出走予定馬は?日本馬好相性GIを展望

(C)MAZIMICKEY

2018年3月31日(日本時間24時40分)、メイダン競馬場でドバイターフ(GI/芝1800m)が行われる。ヴィブロス、リアルスティール、ネオリアリズム、ランカスターボンバーらが出走するが、どんなレースが展開されるのか? 台頭する可能性を秘めた伏兵とは?

競馬TIMES編集部では一週間をかけて当重賞を徹底的に検証していく。血統考察やデータ分析、有力馬の強調材料と不安要素の検証など、多角的な視点から当レースの見どころや注目点を解き明かしていく予定だ。

出走馬のおさらい、予想オッズの展望を振り返っていこう。


出走予定馬・登録馬

ドバイターフは前身レースであるドバイデューティーフリー時代を含め、日本馬も数回制している相性のいいレースだ。今年は日本馬が大挙5頭の出走で、国際レーティング的にも上位を占めており、戴冠の可能性は十分だ。そんなこのレースを昨年、豪快な末脚で差し切ったヴィブロスが連覇を狙っている。

前走の中山記念はペースが合わず着外に敗れてしまったものの、もとから春の大目標はこのレースであり、多少余裕がある仕上げだったのは否めない。去年も中山記念の敗退からこのレースで巻き返しており、ローテーション的な不安はない。

左回りで直線が長く、若干時計のかかるメイダンの馬場が合っている印象で、昨年このレースを制してからはピリっとしない競馬が続いているが、合わない条件を地力だけでこなしていた可能性がある。条件的にはここが間違いなくベスト。連覇の可能性は十分だ。

一昨年のこのレースの覇者、リアルスティールも捲土重来の一戦となる。一昨年のこのレースで悲願のGⅠ制覇を果たしたが、その後の勝利は昨年の毎日王冠のみと、その力を考えれば若干物足りない内容である。

ただ、左回りの1800m―2000mがベストなのは間違いなく、前走の天皇賞秋でも不得手の不良馬場ながら4着と健闘。今回は間隔が空いての一戦となるが、もともと休み明けは苦にしない馬。初騎乗のバルザローナ騎手がどう乗るかが注目される。

国際レーティングトップは日本のネオリアリズム。昨年のクイーンエリザベス2世Sの勝利が評価されてのものだが、今回のレースはその時の鞍上だったモレイラ騎手を手配できた。前走の香港カップでもこのコンビで3着と好走しており、手が合うのは間違いない印象。どちらかというと右回りでコースをまる一周するようなレース(2000m)が合う印象もあるが、地力で押し切る可能性は十分にある。

海外馬では日本でもおなじみのムーア騎手、そしてA.オブライエン厩舎のコンビが送るランカスターボンバーが侮れない。レーティングもヴィブロス、リアルスティールに並ぶ117を持っている。

GⅠ勝ちこそないものの、昨年のBCマイルとウッドバインマイル2着、3歳時にはセントジェイムズパレスSの2着があり、レベル的には遜色がない。前走の香港マイルでも小差の5着と好走しており、馬場を問わず自分のタイムだけはきっちり走る印象がある。成績を見ると今回の1800mは1F長いような気がしないでもないが、そこはムーア騎手がカバーしてくれるだろう。日本馬のライバルはこの馬か。

他にも日本のディアドラ、クロコスミア、デットーリ騎手が乗るモナークスグレン(英国)、フランスの名門ファーブル厩舎が送り込むトレスフリュオース(仏国)などが一発を狙っている。

登録馬は以下の通りだ。

出走予定馬・登録馬

ウォーディクリー牡4へファナ騎手オブライ厩舎
クロコスミア牝5岩田康誠騎手西浦勝一厩舎
ジャヌービ牡5クローリ騎手デコック厩舎
チャンピオンシップセ7デソウサ騎手ハルマシ厩舎
ディアドラ牝4ルメール騎手橋田満厩舎
トレスフリュオース牡4シュミノ騎手ファーブ厩舎
ネオリアリズム牡7モレイラ騎手堀宣行厩舎
ブレアハウスセ5ビュイッ騎手アップル厩舎
プロミシングラン牝5コスグレ騎手スルール厩舎
ベンバトル牡4マーフィー騎手スルール厩舎
モナークスグレンセ4デットー騎手ゴスデン厩舎
ランカスターボンバー牡4ムーア騎手オブライ厩舎
リアルスティール牡6バルザロ騎手矢作厩舎
レシュラー牡4スミヨン騎手スルール厩舎
ヴィブロス牝5C.デム騎手友道康夫厩舎

想定・予想オッズ

12番人気ウォーディクリー76.7倍
10番人気クロコスミア41.2倍
14番人気ジャヌービ179.1倍
13番人気チャンピオンシップ119.4倍
6番人気ディアドラ14.3倍
7番人気トレスフリュオース21.3倍
2番人気ネオリアリズム3.5倍
8番人気ブレアハウス26倍
15番人気プロミシングラン1075.8倍
4番人気ベンバトル7.1倍
9番人気モナークスグレン28.9倍
5番人気ランカスターボンバー12.5倍
1番人気リアルスティール2.5倍
11番人気レシュラー63.1倍
3番人気ヴィブロス3.7倍

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