世代最強の証明――。
2018年3月4日、中山競馬場で弥生賞(GⅡ/芝2000m)が行われる。皐月賞と同条件、毎年3着以内の馬がその年の皐月賞、もしくはダービーで3着以内に入っており最重要トライアルレースとなっている。今年はディープインパクト産駒で無敗の素質馬が3頭出走し、他にもホープフルS2着のジャンダルムなど例年以上に熱い戦いが期待される。
その中でも注目は3戦3勝で朝日杯を制したダノンプレミアムだ。前走は圧勝でGⅠ制覇、更に2走前はやや重でも勝利と幅広い適正を見せており隙が見当たらない。今回初の2000mだがこなせれば結果は付いてくるだろう。
果たしてダノンプレミアムは世代最強を証明出来るのか? 過去のデータから紐解いていこう。
目次
データ① 脚質
中山ということもあり先行馬が最多勝だが、逃げ切りは多くない。脚質別の成績を見ていこう。
脚質 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|
逃げ | 1- 1- 0- 8/10 | 10.0% | 20.0% | 20.0% |
先行 | 5- 6- 3- 28/42 | 11.9% | 26.1% | 33.3% |
差し | 3- 2- 6- 21/32 | 9.3% | 15.6% | 34.3% |
追込 | 1- 1- 1- 34/37 | 2.7% | 5.4% | 8.1% |
集計期間:2008年~2017年
逃げ切り、特に追込は苦戦傾向。実力馬が多く揃う、コース形態などが影響していると思われる。先行押し切りタイプのダノンプレミアムにはこれ以上ないデータであり、他の有力馬が後方からレースをすることもあり展開的には一番有利といえる。
データ② 前走
やはりメンバー構成的にも前走重賞組が好成績となっている。前走別の成績を見ていこう。
前走 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|
重賞 | 7- 6- 9- 39/61 | 11.4% | 21.3% | 36.0% |
OP特別 | 2- 1- 0- 9/12 | 16.6% | 25.0% | 25.0% |
500万下 | 1- 2- 1- 31/35 | 2.8% | 8.5% | 11.4% |
未勝利 | 0- 1- 0- 6/7 | 0.0% | 14.2% | 14.2% |
新馬 | 0- 0- 0- 5/5 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
集計期間:2008年~2017年
朝日杯、ホープフルSなどGⅠを含む重賞が最多勝であり、若駒SなどのOP特別がそれに次ぐ結果となっている。当然ながら新馬、未勝利組の結果はよくなくここで通用するだけ甘くはない。前走GⅠのダノンプレミアムにはプラス材料だ。
データ③ 前走距離
同距離である2000mが最多勝で次いで1800m、1600mとなっている。前走距離別の成績を見ていこう。
前走距離 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|
1500m以下 | 0- 0- 0- 5/5 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
1600m | 1- 4- 5- 17/27 | 3.7% | 18.5% | 37.0% |
1800m | 3- 3- 2- 33/41 | 7.3% | 14.6% | 19.5% |
2000m | 6- 3- 3- 37/49 | 12.2% | 18.4% | 24.5% |
2200m以上 | 0- 0- 0- 3/3 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
集計期間:2008年~2017年
前走1600~2000m組以外は出走頭数が少ないが全く好走例がなく勝負にならない。以外なのは勝率では劣るが、連対率、複勝率ともに1600m組の成績が一番いいということだ。今回初の距離だが大崩はないともいえる。
まとめ
いかがだっただろうか? 初の2000mは気になるところだが多くの良いデータに当てはまっておりダノンプレミアムが大崩するとは考えずらい。世代のトップクラスが集まった今年の弥生賞を勝つことが出来れば世代最強を証明することにもなるし、クラシックの大舞台での活躍も期待出来る。世紀の対決の結末はいかに? 2歳王者の走りから目が離せない。