平安S2021の競馬予想分析!3つのデータから導く危険な人気馬

2021年5月22日、中京競馬場で平安ステークス(GⅢ/ダート1900m)が行われる。今回は過去のデータやレース傾向を振り返り、当レースの危険な人気馬を予想していく。

馬券を買う上で特に重要なのは「どの馬を買うか」ではなく「どの馬が消しか」を見極めることだ。

人気馬を「買わない」と判断できれば、余った資金を軸馬の買い足しや穴馬の追加購入に回すことができる。そして人気馬が馬券圏外になれば配当が跳ね上がる。

「人気だから押さえようかな」と毎回人気馬を買ってしまうと回収率は落ちていく。だからこそ「買わない人気馬」を見つけることがカギになってくるのだ。

果たして、人気が想定されるアメリカンシード、オーヴェルニュ、マスターフェンサー、マルシュロレーヌ、ロードブレスらの中で危険なのはどの馬なのか。しっかり考察していこう。

今年は中京開催のため、2020年のシリウスステークスを参考に予想をしていく。


目次

平安ステークスの人気馬成績

過去8年のデータを見ると、1番人気は4勝、2着はなし、3着もなし。4勝はいずれも単勝1倍台や2倍台。3倍や4倍になると信頼度はガタ落ち。アメリカンシードは2倍台は予想されるが果たして。

穴馬もドンドンやってくるが、今年は中京開催。傾向は間違いなく大きく変わるであろう。

ではここからは注目のデータをピックアップして紹介していこう。

予想参考データ① 20年シリウスSからわかること

中京1900メートルの重賞は元々設定されておらず、去年のシリウスステークスのみとなっている。そのシリウスステークスは、ハイペースで前目の馬たちが突っ込み、ほぼ全滅。中団にいたカフェファラオ、4コーナーでポジションを一気に上げたサクラアリュールが好走している。

最初の直線から1コーナーまでのポジション争いが熾烈で、そこからバックストレッチまでは上りでペースが緩む。脚はたまりやすいのは中団ということになるか。

アメリカンシードの場合、枠順とどのポジションでレースをするかがすべてになりそう。犬山特別こそ勝ってはいるが、それは2勝クラスでの話。

予想参考データ② シリウスS激走馬からわかること

シリウスステークスで人気薄ながら激走したのが7番人気のサクラアリュールと9番人気のエイコーンだ。サクラアリュールの場合、ポジションを上げる競馬をそれまでにしていたが、ダート2100や2400のレースでも好走しており、スタミナがシリウスステークスでの好走を可能にさせたか。

エイコーンは、中京1900で好走歴があり、準オープン勝ちからいきなり挑戦した東京大賞典でも5着に入っている。深い砂でも走るパワーが必要ということか。

マスターフェンサーは前走こそ沈んだが、本来なら面白い馬の1頭。あとは58キロがどうか。マルシュロレーヌも面白いが、中央での実績が3勝クラスのみ。それはアメリカンシードも同じである。

予想参考データ③ 人気馬たちの前走レベル

アメリカンシードの前走はマーチステークスだった。ベストタッチダウンが大逃げ、しかし、意外と早くなく2番手あたりはマイペース逃げに。アメリカンシード的にはいい位置だったが、なぜか伸びなかった。レース中の落鉄が原因だったが、それにしてもという成績。評価が難しいところだろう。ただ56キロはプラスに働く。

オーヴェルニュの前走はフェブラリーステークスだった。ワイドファラオが早めに逃げたところの、オーヴェルニュは前目。その前にいたカフェファラオは勝ったが、オーヴェルニュは伸びない。マイナス16キロが堪えたか。どれだけ戻したかはチェックすべきだろう。あと1800実績が豊富だが、前目での競馬、100メートル伸びてハイペースになれば激走まで本当にあるのか。

マスターフェンサーの前走はダイオライト記念だった。アナザートゥルースが軽快に逃げ、2コーナーから3コーナーでペースが上がる。そこに対応できたのがダノンファラオやエルデュクラージュで、マスターフェンサーは動きが悪かった。マスターフェンサーもまた犬山特別の勝ち馬だが、タイムより勝ち方や鋭さではマスターフェンサーか。しかし58キロはやはりきつそうに見える。

マルシュロレーヌの前走はエンプレス杯だった。サルサディオーネが安定した逃げを打ち、時にペースアップをしながら後続の馬を落としていく。しかし、徐々に落ちていく馬を見ながら満を持して上がっていったのがマルシュロレーヌだった。上がりのタイムも1秒速く、着差以上に強かったと見るべきか。前走は56キロ、斤量減で一発がありそう。

ロードブレスの前走はアンタレスステークスだった。道中かなり動きがあり、前の馬の出入りが激しく、前目の馬は自滅していく。ロードブレスは中団でジッとしていて、上がりも悪くなかったが、58キロもあって3着が精一杯。今回も58キロならば、そこまでは見込めそうにないか。

2021年の危険な人気馬は?

マスターフェンサーは人気になる見込みだが、やはり58キロがネックになりそう。そこまで力量差はないと思うが、そうなると58キロが重荷になる。鈍っても不思議ではない。平安ステークスの好走条件に合致せず、危険な人気馬の一頭になりそうだ。

また、ロードブレスは3つ目の消しデータに合致している。この馬も58キロ、前走を見る限りではこれ以上どうか。

反対にマルシュロレーヌは危険なデータに一つも当てはまらない。前走は強い走り、タイムも非常に良かった。確かに中央での実績はないが、ダート転向は去年の秋。それを思えば素質は十分にある。この中でも十分やれるはずだ。人気馬の中で最も不安要素が少ないのが、マルシュロレーヌと言えそうだ。

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