9月20日に阪神競馬場で行われるローズステークス(GII/芝1800m)に1頭の良血馬が挑もうとしている。
トーセンビクトリー(牝3)が今回の主役だ。父はダービー馬キングカメハメハ、母はエリザベス女王杯の覇者トゥザヴィクトリーという超良血馬は、8月に小倉で1000万条件を突破。武豊騎手を鞍上に“夏の上がり馬”として、満を持して秋のクラシック戦線に殴りこむ。
果たして、トーセンビクトリーは秋に飛躍を果たせるのだろうか?
血統背景は超一流
まずトーセンビクトリーの強みはなんといっても血統的な背景が優れているという点だろう。父はキングカメハメハ、母はトゥザヴィクトリー、兄弟には重賞5勝のトゥザヴィクトリーや皐月賞2着のトゥザワールドがいる。
近親を見ても活躍馬がズラリ。デニムアンドルビー(ジャパンカップ、宝塚記念2着)、メドウラーク(OP馬)、プロフィット(札幌2歳S2着)など、現役で活躍している馬も多い。
器は間違いなく重賞級と評価することができる。
トゥザワールドは3歳春から活躍したが、トゥザグローリーは3歳秋から力をつけてカシオペアSを勝ち、中日新聞杯で重賞初制覇を達成。迎えた有馬記念では14番人気の低評価を覆して3着に激走してみせた。
母のトゥザヴィクトリーにしても3歳春は重賞に手が届かず、古馬になってから重賞、さらにGI勝ちを果たしたという背景を持っている。
この時期に成長が期待される血統だけに、ローズSでも期待されるところだ。
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