2015年の若駒ステークスを制したゼンノロブロイ産駒のアダムスブリッジ(牡3)が引退したことが分かった。9月17日付で登録を抹消されている。

アダムスブリッジは8月22日に行われた日本海ステークスに出走した後、屈腱炎を発症したことが判明。管理する石橋正調教師は「まずは放牧に出し、また時間を置いてから検査などを行い程度の確認と今後のプランを検討していきます」とコメントしていたが、復帰を断念する決断が下された。

期待のゼンノロブロイ産駒は新馬戦を快勝すると、続く若駒ステークスでも勝利して2戦2勝。クラシックの有力候補として期待されていた。しかし、若葉ステークスで皐月賞への権利と取ることができず、迎えた日本ダービーでも17着と大敗していた。約3カ月の休養を挟んだ日本海Sで立て直しを目指したが、1番人気7着と敗れていた。

優れた血統背景も注目を集めた理由だった。母のシンハリーズは米GⅠデルマーオークスの勝ち馬でアメリカンオークスではシーザリオには敗れたものの3着と健闘。兄弟にはローズステークス3着など重賞で常連のリラバティ、ラジオNIKKEI杯2歳ステークスの勝ち馬アダムスピークなどがいる良血馬だった。

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