阪神カップ2017の最終追い切り分析…イスラボニータらの調教評価は?

2017年12月23日、阪神競馬場で阪神カップ(GⅡ/芝内回り1400m)が行われる。サングレーザー、イスラボニータ、レーヌミノル、モズアスコット、シャイニングレイらが出走するが、どんなレースが展開されるのか? 台頭する可能性を秘めた伏兵とは?

週中には最終追い切りが美浦、栗東の東西トレーニングセンターで行われた。これを受けて、体調や仕上がり具合を一週前の調教と最終追い切りから考察していく。


目次

最終追いきり診断

今回は上位人気が予想される有力馬4頭をピックアップして一週前追い切りから最終追い切りまでを評価していく。

イスラボニータ

評価A-

14日に一週前追い切りを美浦南Wコース(良)で行った。5F67秒6―52秒0―38秒6―12秒7の好タイムを出している。

先行馬には半馬身遅れたものの、直線では馬なりながら大きなフットワークで軽快な走りを見せている。

17日は、美浦南Wコースを馬なりに4F57秒5―13秒7で走り抜け、好調さをアピール。19日は美浦坂路を馬なりで2本の調整を消化している。

20日の最終追い切りは美浦南Wコース(良)で5F67秒1―52秒4―38秒6―12秒7のタイムで軽く単走馬なりで追った。

相変わらず跳びの大きいフットワークで脚の伸びも良く、マイルCSからの出来落ちはなさそうに見える。ラストランに向けて万全に近い状態で出走出来そう。

サングレーザー

評価A

17日(日)栗東坂路コース(良)で一週前追い切りを行い、強めの追い切りで4F52秒2―37秒7―12秒6で駆け上がった。

有馬記念に出走するレインボーラインと併せて1馬身先着。相手は調教では動かないタイプだが、明らかにサングレーザーの方が動きは良かった。

20日の最終追い切りも栗東坂路コース(良)で4F59秒7―42秒2―26秒7―12秒2と最後まで馬なりで駆け上がった。

17日の一週前追い切りでしっかりと追っているため最終追い切りは軽めだったが、もともと入れ込みやすいため出走前の調教としては十分でちょうど良さそう。躍動感があってテンションも高くなっていない。

モズアスコット

評価A+

13日の一週前追い切りは栗東坂路コース(良)で行い、4F51秒0―37秒3―13秒0を馬なりで駆け上がっていた。
併せ馬では遅れたが、馬体はスッキリしていて反応も良く、時計も出ている。

20日の最終追い切りは栗東坂路コース(良)で行い、C・デムーロ騎乗で4F50秒0―36秒6―24秒0―12秒2の1番時計タイをマーク。

テソーロ(3歳上500万下)を追走して軽めに追ったが並ぶまもなく一気に抜き去って、約2馬身先着した。抜群の手応えで万全の仕上がり状態をアピールするかのようだった。

レーヌミノル

評価A

一週前追い切りは13日に栗東CWコース(良)で行い、6F82秒3―64秒9―50秒1―36秒8―12秒1のタイムを馬なりでマークした。前走の疲れは全く感じさせない走りを見せている。

最終追い切りは20日に栗東CWコース(良)で行われ、和田騎手が騎乗して6F82秒1―65秒7―51秒5―37秒1―11秒6を馬なりで記録した。

やる気に満ちた走りで動きは抜群に良く、前走以上の出来に見える。

ダンスディレクター

評価A-

13日に栗東坂路(良)で一週前追い切りを行った。一杯に追って4F52秒2―38秒4―25秒2―12秒3のタイムで走破。併せたロードアルペジオ(3歳上1000万下)を追走し先着しており、休み明けでも反応は鋭く動きは良かった。

脚部不安のある馬で前走から間隔があいているが、太め感もなく走れる体制になっている。時計も標準以上をマークしていて文句なしの走りを見せた。

20日に行った最終追い切りも栗東坂路(良)4F52秒9―38秒7―25秒3―12秒6で軽く追われた。

一週前にしっかりと追われていたため、軽くでも調整には十分で終いはショッキーの指示通りに動いており、きっちりと仕上がっている。

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