安田記念(2015年)追い切り・調教診断!有力馬の状態は?

今週は春のマイラー日本一を決める第65回安田記念です。

出走予定馬の中から有力馬の調教診断と、調教内容が良かった伏兵の調教診断をお届けします。

有力馬としてピックアップしたのは、以下の5頭です。

ダノンシャーク(昨年のマイルCS1着)
ミッキーアイル(昨年のNHKマイル覇者、高松宮記念3着)
ヴァンセンヌ (東京新聞杯1着、京王杯スプリングカップ2着)
モーリス(ダービー卿CT1着)
フィエロ(昨年のマイルCS2着、読売マイラーズカップ3着)

いずれもマイル重賞で人気になり上位に食い込んでいる馬達です。それでは順に調教診断してみましょう。

最後に、これら有力馬の強敵となりそうな素晴らしい調教を魅せた注目馬を1頭紹介いたしますのでお楽しみに。


有力馬調教診断

※調教の評価は10点満点です。

ダノンシャーク│評価【7】
栗東│坂路│不良│800m│強め

合わせ馬で、ラスト鞍上の動きに合わせてスパートすると2馬身ほどの先着。調教用のブリンカーを装着しての走りはレース中のイメージとは違うものの、この馬らしい力強さはさすが。ただし、この馬にしては調教内容がやや軽く、昨年と比較しても物足りない内容となっています。

ミッキーアイル│評価【7】
栗東│CW│不良│6ハロン│ほぼ馬なり

合わせ馬で、先行する馬を先行させたままラストのみ伸ばして半馬身先着。差し馬への脚質転換を図っていて、今回も馬の後ろで我慢させる調教でした。気負いのない動きには好感が持てる。

ヴァンセンヌ│評価【7】
栗東│坂路│不良│800m│終い一杯

単走馬なりのまま坂路を上がってくる。不良馬場と大雨の影響かふらつく面もあったが、追われるとしっかりとした脚色で伸びていた。上り馬らしいシャープさのある馬体が、雨に濡れてさらに綺麗に見えた。GIでも勝負できる状態にありそう。

モーリス│評価【7】
美浦│南W│良│5ハロン│馬なり

合わせ馬で1馬身後方から馬なりのままでラスト馬体を合わせて先着する。かなり気合が入っていて我慢しながら走っている感じも合わせてからの走りはスムーズ。迫力のある馬体もパワーも要求される府中のマイルへの適性がありそう。しいて言うなら、しっかり我慢できるか自分との戦いになりそう。

フィエロ│評価【9】
栗東│坂路│不良│800m│終い強め

合わせ馬でほぼ馬なりのままでラスト1ハロンで少し追っただけでグンと伸びて先着。パワーとスピードを兼ね備えた走りで素晴らしいの一言。レースで何馬身も引き離し、快勝する姿がイメージできそうな走り。調教相手とレースの相手は違うものの、勝利を意識したような調教だった。後は相手の違い次第で馬自体は絶好調か。

有力馬の調教を見た限りではフィエロの調教に好感が持てました。他の有力馬も決して悪くなく順調な調教でしたが、フィエロが良すぎる感じでした。

注目の1頭

さて、最後にこれら有力馬以外でこれぞ一推し!と言える調教魅せた注目馬をご紹介したいと思います。

その馬はレッドアリオンです。

前走マイラーズカップを勝利しているので有力馬に次ぐ馬なのですが、昨年のマイルCS10着や前走も前残りの展開になったため、評価がそこまで上がっていません。それでも調教からは、十分上位に食い込むのでは?と感じられます。

レッドアリオン│評価【8】
栗東│坂路│不良│800m│終い強め

ラストだけ追った併せた馬に、突き放されかけながらも同着に持ち込んだ。とこれだけではそこまでいいのか?推せるのか?と言う感じですが、レッドアリオンの調教で光ったのは、走りに対する気合と集中力のバランスでした。みなぎる走りへのやる気をぐっとこらえる集中力、このバランスが素晴らしく、かなり好感の持てる走りでした。

春のマイラーNo1を決める安田記念、調教診断からはフィエロやレッドアリオンが浮上しました。もっとも、GIだけあって他の有力馬も状態は悪くありません。

ダービーで一段落した感のある春のGI戦線ですが、再び熱気が府中に戻ってきます。熱戦を期待しましょう!

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