ストレイトガールがヴィクトリアマイルを勝てた4つの理由とは?

悲願のGI初制覇で“春の女王”に――。

5月17日に行われたヴィクトリアマイル(GI/芝1600m)をストレイトガール(牝6)が制した。実に6度目の挑戦でGIを初めて射止めたフジキセキ産駒は、どうして勝つことができたのか?

5番人気ながら頂点に輝いた彼女が勝てた理由を探っていこう。


理由① 断然の実績

まず単純に実績が断然だった。今回、上位人気だった馬たちの実績を振り替えてみると……

ヌーヴォレコルト
オークス1着
秋華賞、エリザベス女王杯2着
桜花賞3着

ディアデラマドレ
エリザベス女王杯3着

レッドリヴェール
阪神ジュベナイルフィリーズ1着
桜花賞2着

カフェブリリアント
阪神牝馬ステークス1着

上位人気3頭はGI実績を持っていた。しかし、どれも牝馬限定戦だった。カフェブリリアントに至ってはGI出走歴がなく、重賞実績はGIIのみ。

一方、ストレイトガールは……

ストレイトガール
スプリンターズステークス2着
高松宮記念、香港スプリント、ヴィクトリアマイル3着

ご覧のとおり、勝利実績こそなかったが、牡馬相手のGIで馬券に絡んでいた。その上でヴィクトリアマイルで3着になっている。牡馬混合のGIで馬券に絡める力を持っていて、ヴィクトリアマイルへの適性もあった。実績がスプリントレースに偏っていたことから5番人気にとどまったが、実績を考えると“過小評価”だったというわけだ。

理由② 府中マイル血統

ヴィクトリアマイル3着の実績があったように、府中のマイル戦で強調できる血統だった。

父のフジキセキはヴィクトリアマイルの覇者エイジアンウインズやNHKマイルカップの覇者ダノンシャンティを輩出している。特にエイジアンウインズは“女傑”ウオッカを破ったほど。能力の高さは断然ウオッカが上だったことを考えると(相手の状態が悪かったにせよ)いかに適正の高さで上回ったかが分かる。

また母父のタイキシャトルも府中のマイルGI安田記念の覇者だ。つまり、“府中マイル血統”の血が騒いだわけである。

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