函館記念2018の予想オッズ・人気と出走予定馬は？伝統のハンデ重賞を展望

2018年7月15日、函館競馬場で函館記念（GⅢ／芝2000m）が行われる。サクラアンプルール、ブレスジャーニー、スズカデヴィアス、トリコロールブルー、ナイトオブナイツらが出走するが、どんなレースが展開されるのか？　台頭する可能性を秘めた伏兵とは？

競馬TIMES編集部では一週間をかけて当重賞を徹底的に検証していく。血統考察やデータ分析、有力馬の強調材料と不安要素の検証など、多角的な視点から当レースの見どころや注目点を解き明かしていく予定だ。

出走馬のおさらい、予想オッズの展望を振り返っていこう。

日程・概要

2018年 7月15日(日)　2回函館4日目　16頭　[仮想出馬表] 【１１Ｒ】　 第54回農林水産省賞典函館記念
３歳以上・オープン・Ｇ３(ハンデ)(国際)(特指)　芝2000m (B)

出走予定馬・登録馬

伝統的に波乱含みのハンデ重賞である函館記念。今年も絶妙なハンデキャップが設定されているものの、トップハンデのサクラアンプルールが57.5キロでどうか。

昨年の中山記念で後の国際GⅠ馬ネオリアリズムの2着、昨年の札幌記念では豪快な差し切り勝ちを決めておりGⅢクラスでは一枚上の印象がある同馬。札幌記念を制した後は天皇賞秋、有馬記念に挑戦したものの惨敗。とはいえ、共に馬場や不利に泣いた印象で、単純な力負けと考えるのは早計か。

今年に入ってからも中山記念４着、日経賞３着と堅実に走っており、間隔を開けて北海道シリーズに照準を絞ってきた格好だ。大崩れは考えにくいか。

２歳時の輝きが取り戻せないブレスジャーニーだが、柴田善臣騎手との再コンビ結成で巻き返しを狙っている。

２歳時の重賞連勝（サウジアラビアRC、東スポ杯２歳S）で退けた相手がそれぞれダンビュライトとスワーヴリチャードであることを考えれば、この馬の持つスケール感は明らか。調子が戻らずその後は長期休養に入ったが、ぶっつけで使った菊花賞（１２着）、続くチャレンジカップ（３着）はそれぞれ及第点レベルの内容ではあった。

今年に入って飛躍が期待されたが、金鯱賞、そして前走の巴賞ともに今ひとつ見せ場のない内容だった。調教の動きは良化しているだけに、メンタル面が課題か。とはいえ、能力全開ならこのメンバーでは素質は一枚上手だろう。無視はできない。

前走の新潟大賞典で７歳にして悲願の初重賞制覇を果たしたスズカデヴィアスも連勝の可能性は十分にある。

逃げや追い込み、試行錯誤を続けた末に中団からの差しという競馬のスタイルが決まって成績が安定してきた。以前は上がりのかかる流れを得意としていたが、前走の新潟大賞典では上がり３F32.8で豪快な差し切りを見せた。ここにきて本格化は必至であり、極端に馬場が悪くならなければここでも。

久々の重賞挑戦となった鳴尾記念（3着）でも大崩れなく自分の競馬はできたトリコロールブルーも侮れない１頭だ。道中で脚を使うと甘くなるが、脚を溜められれば終いはキレるタイプ。一応、札幌で洋芝の条件戦の勝利があるが、本質的にはキレを活かすタイプで馬場状態がカギになりそう。

あまり勝利が本番のここに直結しない前哨戦ではあるものの、巴賞を制したナイトオブナイツも上積みはありそう。前走は馬群で窮屈になりながらも終いはグッと抜け出す勝負根性を見せた。相手なりに走るタイプで重賞でもそう差はないだろうし、滞在競馬も合っていそうな気配だ。

他にも展開のカギ握りそうなヤマカツライデンとマイネルハニー、再度軌道に乗ってきたエアアンセム、復活が待たれるカデナ、仕上がってさえいれば力量は引けを取らないブラックバゴ、オープン入り後も差のないレースを続けているゴールドサーベラスが一発を狙っている。

登録馬は以下の通りだ。

想定・予想オッズ