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2018年9月2日、新潟競馬場で新潟記念(GⅢ/芝2000m)が行われる。出走予定馬には、七夕賞を制し5着以内でサマー2000シリーズ優勝となるメドウラーク、ダービーでは不運に泣かされたブラストワンピース、中山金杯を制したセダブリランテスがいる。ブラストワンピースの参戦で新潟記念は例年以上に盛り上がりを見せる。

過去10年の新潟記念のデータを見ると、1番人気が勝ったのは10年で1回と不振を極め、着外は7回と人気が勝てない。人気が予想されるブラストワンピースには既に嫌なデータがある。しかも2番人気も過去10年で1勝しかしておらず、3番人気と4番人気は連対もない。ハンデ戦らしい荒れる重賞ではあるが、果たしてどうか。

夏競馬のフィナーレでもあるが、サマー2000シリーズでは史上初の該当馬なしの可能性もある。秋競馬、クラシックを見据えた各馬の運命はいかに。


データ① 距離は2000メートルに限る

前走の距離別成績を見ると、新潟記念と同じ2000メートルのレースを使った組がなんと9勝2着8回とほぼパーフェクトである。しかも小倉記念組が6勝を挙げるなどサマー2000シリーズの黄金ローテのような流れだ。函館記念から新潟記念という流れもある。単に間隔の問題であり、それ以外の中距離重賞がないというのも大きいか。

距離延長組は1勝しているが、クイーンステークスからの参戦によるものだ。前走マイルだった馬は延べ20頭出走し3着が1回だけ、今回は該当馬がいなかった。距離短縮組はこれまでに延べ14頭出て2着が1回だけ、2400メートルからの距離短縮は1頭も絡んでいない。ブラストワンピースには先ほどもそうだが嫌なデータが並ぶ。ブラストワンピースにとってもう1つ嫌なデータは3歳馬がこれまでに1頭も馬券圏内に絡んでいない。人気が集中するとすればちょっと厄介である。

データ② 展開次第で役者が変わる

新潟記念で逃げた馬は過去10年勝利こそないが、2着や3着に粘りこむことは何回かある。前目に行った馬で決まることが多いが、時には最後方でレースを進めた馬たちで決まることも稀にある。それを左右するのが逃げ馬のペースだ。最後の長い直線に備えて最初の1000メートルを抑えるのが普通だが、60秒を切るようなペースになることが目立つ。そうなると後ろの出番だが、馬場が渋った状態ではそれが意外と有効になる。

どうせバテるだろうという心理は直線が長いほど陥りやすい。今回逃げが想定されるのはマイネルハニーとマイネルミラノのマイネル勢だ。特にマイネルハニーに騎乗する柴田大知騎手はペース判断が上手で、うまく逃がすことができる。AJCCでは61秒台で逃げながらもある程度後続を離して逃げて3着に粘りこんだ。同じマイネル勢ということもあり、ケンカはしないだろう。そうなればゆったりしたペースに持ち込めないか。

ゆったりしたペースとなると後ろの馬、特にさほど脚がない馬にはきつい。メドウラークもその1頭だ。七夕賞では単に馬場が合っただけで、切れる脚があるわけではない。しかも前に行けないのではどうか。

データ③ ハンデデータあれこれ

軽ハンデ馬を狙いたいところだが、過去10年で51キロ以下の馬は1頭も馬券圏内に入っていない。この場合、51キロ以下になるのは格下、準オープン馬が多い。準オープンを勝ち切って臨むならまだしも、負けているようではいくらなんでも厳しいか。一番良績が集まるのは55キロと56キロ、それぞれ3勝を挙げている。

前走との斤量差だが、増減なしが5勝となっている。小倉記念もハンデ戦だが、そこと同じような斤量の馬が強いということか。一方、1キロ台の斤量減は24頭出走して1頭も馬券圏内に絡んでいない。2キロ台、3キロ台では勝った馬もいる中で意外なデータである。人気を集めるグリュイエールは1キロ減となり、引っかかる。斤量はそんなに変化しない方がいいということか。

まとめ

ブラストワンピースは3キロ減で臨めるだけでなく、休み明けでもすぐに走れる。ここで勝てばおそらくクラシックの主役に名乗りを上げられるはずだが、あとは使い詰めができるかどうか、そこにかかっている。嫌なデータが並んだがここを克服できないようでは次のステップには上がれない。

トップハンデ57.5キロのセダブリランデスは8か月の休み明けとなる。余力は十分で鉄砲もきくことから、そこまでの心配はいらない。新潟の勝ち方も分かっている。重賞2勝、この中では実力者となるセダブリランデスが熱いか。それともマイネルハニーの逃げ残りが決まるか。夏競馬のフィナーレはどのような幕切れとなるか。

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