皐月賞2018の競馬予想分析…キタノコマンドール激走へ?3つの根拠


(C)Pelusa214

世界への扉は開くか――。

2018年4月15日、中山競馬場で皐月賞(GⅠ/芝2000m)が行われる。ダノンプレミアムは出走回避は大変残念だが、ホープフルステークスを制したタイムフライヤーや弥生賞2着のワグネリアンなどのメンバーが登場し、混戦ムードだ。その中でまだ底を見せぬ存在なのがキタノコマンドールだ。

新馬戦、すみれステークスを制し2戦2勝でこの舞台に乗り込む。期待の良血馬であり、名付け親は世界の北野こと北野武氏、馬主はDMMバヌーシーとこれまでの一口馬主のあり方を根底から覆す勢力になっている。今年が馬主初年度だが、見事に皐月賞の舞台に期待馬を送り込むことができた。出資をした多くの人が心待ちにしている。一方で、期待するなと言うのが酷と言いたくなるほど、キタノコマンドールにはプラスな要素が多い。

まだ底を見せていないからこそ、どれだけの存在になるのか期待を持たせる馬だが、群雄割拠、混戦模様の3歳牡馬クラシックにおいてそれまでの序列を覆す存在になる可能性が高いキタノコマンドールの期待できる理由を掘り下げる。


理由① 新馬戦の脚比べの鋭さ

キタノコマンドールの衝撃の始まりは新馬戦から始まる。新馬戦は基本的にはスローペースで流れるが、この時の新馬戦は前半1000メートルが65秒8と超がつくほどのスローペースで流れていき、1ハロンのラップタイムが13秒台を連発し、明らかに前残りという展開だった。阪神2000メートルは内回りであるため、ただでさえ前が残りやすい。

キタノコマンドールは5番手6番手で行き、最後の直線に入る。このペースなので前の馬も容易に粘る中、数頭での脚比べになった。こうなると少しでも後ろにいたキタノコマンドールは不利だが、上がり最速のタイムを出して前にいた馬を差し切って勝利した。

逃げた馬ですら34秒を切る上がりタイムだったことを考慮してもそれを差し切るということは、それだけ脚比べの際に鋭さがあるということであり、勝負根性も優れていることを示す。ちなみにこの時に審議になるような事象はあったが、それだけ荒削りな状態だったというべきだろう。

理由② ハイレベルだったすみれステークス

すみれステークスは阪神2200メートルで行われ、キングカメハメハやリンカーンなどのちにGⅠで活躍する馬を多く輩出するレースだが、キタノコマンドールの2戦目はそのすみれステークスだった。この時が非常にハイレベルだったことが走破タイムからもわかる。タイムは2分11秒7で、これまでに29回行われたすみれステークスの中で最速のタイムだ。

そもそもすみれステークスは少頭数のレースになりやすく、スローペースになりやすい。今年のすみれステークスも少頭数で行われたが、ケイティクレバーが淀みのないペースを作り出し、少頭数にしてはペースが速かった。ケイティクレバーはこの時2着になっていることから、決して無理をしたペースではないことは理解しておきたい。

キタノコマンドールは中団待機となったが、最後の直線で外から抜け出しを図り、上がり最速の33秒8で駆け抜け、ケイティクレバーを差し切った。2番目の上がりタイムは34秒5であるのを見ても、次元が違う脚をここでも見せつけていることがわかる。少なくとも多少タフな流れになったとしても、キタノコマンドールなら克服ができる。

理由③ 鞍上が皐月賞に勝ち慣れている

今回キタノコマンドールに騎乗するのはミルコデムーロ騎手だ。その実績は今更語るまでもないが、2003年のネオユニヴァースの勝利からこれまでに数回皐月賞を制している。衝撃的だったのは2014年のドゥラメンテだ。大幅に外に膨れて弾け飛ぶように外を回りながらも立て直してリアルスティールを差し切った。

普段はお手馬がバッティングして何に乗っていいかわからないといううれしい悲鳴を上げるような状態になりがちだが、今年の3歳牡馬クラシックはあまりそうした馬に恵まれなかった。前走のキタノコマンドールに乗っていた福永祐一騎手はワグネリアンを選び、空いたところにデムーロ騎手が入った格好だ。

皐月賞での勝ち方を知っている騎手がエスコートをする。思い切った大胆な騎乗もデムーロ騎手ならお手の物だ。何をするか分からない馬に腹をくくって乗るデムーロ騎手、この組み合わせは熱い。

まとめ

名付け親が北野武氏ということもあり、皐月賞が始まる前からその話題はやや過熱傾向にある。それでいて凡戦とは言わせぬパフォーマンス、それをエスコートする百戦錬磨のデムーロ騎手となれば過熱するなというのが無理な話だ。それでいてダノンプレミアムが回避したことで絶対王者がいなくなった。他の馬はどこか不安を抱えたり、イマイチ勝つイメージに乏しかったりする。キタノコマンドールがまとめて叩き斬るという構図も十分にある。

色々な意味で注目される一戦だが、ここで勝てば名付け親も馬主もそしてキタノコマンドールにとっても夢が膨らみ、人馬ともに世界のキタノとしての階段を歩む可能性が高まる。


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