ラングレーは5月10日に行われた新潟大賞典(GIII/芝2000m)に出走し、3番人気に支持されながら5着に敗れた。リアルスティールの半兄はなぜ、重賞に手が届かなかったのか?
今回はその敗因を探っていく。
敗因① ハンデ戦ならではの斤量設定
ラングレーは前走の小倉大賞典でカレンブラックヒルと0.7秒差の7着に敗れていた。ただし、雨により馬場が渋ったことが明確な敗因として挙げられるため、今回も人気に支持された。
その上で5着に敗退した理由を探っていくとなれば、まずは「斤量」が挙げられる。
今回、ラングレーが背負った斤量は55キロだった。昨年の覇者であるユールシンギング、や今回の勝ち馬ダコールが57キロ、さらに重賞で馬券圏内に何度も好走しているデウスウルトが同じ55キロだった。
同じオープン馬で前走OPの福島民報杯で3着だったマイネルディーンが54キロだったことを考えると、1600万条件を勝ち上がったばかりのラングレーの55キロは多少見込まれたと言えるのではないだろうか?
敗因② 極端な枠順
ラングレーは1枠1番に入った。この最内枠というのがネックになったとも考えられる。
新潟芝2000mはコース形態上、1枠が不利になりやすい。他の競馬場に比べてコーナーが急のため、内の馬はコーナリングに苦労し、体力を消耗してしまう。開催が進むと荒れた場所を通らなければならなくなることもデメリットとして挙げられる。
実際、2010年以降、新潟芝2000mで1、2枠に入った5番人気以内の有力馬の成績は……
1枠(1−0−0−5)
2枠(0−0−1−5)
ご覧のとおり、人気に支持されながら、馬券圏内に届いていない。ラングレーも“魔の1枠”の餌食になってしまったのかもしれない。
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