いよいよ今年のダービー、第82回東京優駿が近づいてきました。

水曜日と木曜日には出走予定馬の調教が行われました。今回は有力馬と、調教内容が良かった伏兵の調教診断をお届けします。

ピックアップしたのは以下の6頭です。

皐月賞1着│ドゥラメンテ
皐月賞2着│リアルスティール
皐月賞3着│キタサンブラック
皐月賞1番人気6着│サトノクラウン
青葉賞1着│レーヴミストラル
京都新聞杯1着│サトノラーゼン

また、最後にこの6頭以外で調教が光っていた注目馬を載せていますのでお楽しみに。


有力馬調教診断

※調教の評価は満点が10です。

ドゥラメンテ│評価【7】
美保│南W 不良│5ハロン│馬なり

3頭合わせ馬の真ん中で馬なり、ラスト直線に向くと抑えた両側の馬を置き去りに大差先着。皐月賞のレースっぷりの矯正も兼ねたか。抜け出す脚色はさすがで馬体も艶がありトモの筋肉も如何にも走りそう。全体的に柔らかみのようなものが欲しい感じもしますが、好調は維持。

リアルスティール│評価【8】
栗東│坂路 │良│800m│馬なり

合わせ馬で1馬身追いかける形で直線へ。終始馬なりで最後は一瞬のうちに3馬身先着。皐月賞は先行したが差してもビュンと来そうな雰囲気を感じます。馬体はピカピカ、キック力も力強い。トモも胸前もしっかりとした筋肉。申し分ない状態ですね。

キタサンブラック|評価【7】
栗東│CW 良│6ハロン│馬なり

合わせ馬で2馬身ほど追いかける形で直線へ。一瞬置かれたという瞬間があったものの、ラスト直線半ばで馬なりですっと追いつき1馬身ほど先着しました。少し頭が高いの走りも、意外に柔らかい走り。馬体はシャープ。馬込みが得意なタイプのため、強みが活かせる展開になってほしい。

サトノクラウン │評価【7】
美保│南W 不良│5ハロン│馬なり

単走でゆったりと直線に向くと、少ししごかれてやる気を見せて脚を伸ばす。シャープな馬体でスピード感も十分。馬体も申し分なく、皐月賞で見せた荒い感じもない。レースでも落ち着いていればプラスαがありそう。単走だったせいか、少し子供っぽくやんちゃな走りがレースでどうでるか。

レーヴミストラル │評価【7】
栗東│CW 良│6ハロン│馬なり

合わせ馬で3馬身ほど追いかける形で直線へ、合わせた馬が少し待った感じで、反応が少し遅かった感じも、ラストはしっかり1馬身先着。馬体はちょうどよく適度なシャープさと力強さを兼ね備えている。時計が速くなった時に、すぐに反応出来るかが少し心配な感じもあり。

サトノラーゼン|評価【7】
栗東│CW 良│4ハロン│馬なり

合わせ馬で2馬身ほど追いかける形で直線へ。直線に入るとじわじわ伸びて並走となり、そのまま併入。如何にも無理をしない馬なり調整。馬体はよく見えなかったものの、ぐっとこらえての調教は雰囲気があった。動じない大人な感じの調教が、GⅠの舞台でどうなのかは素質次第か。

有力馬(6頭)は、全馬、最高!というほどは感じなかったものの、それぞれが好調さを見せた調教でした。この中では、皐月賞2着のリアルスティールが馬体面を考慮して一番雰囲気がよかったですね。速い時計に対応出来れば、2冠を阻止してダービー馬の栄冠に輝く可能性は十分かも、と思わせてくれました。

注目の1頭

さて、その他の馬の中で調教で光っていた注目馬を1頭お伝えします。

アダムスブリッジ|評価【8】
栗東│坂路 良│800m│ラスト一杯

合わせ馬で並走したまま坂路の直線へ。中ほどからしごきはじめラストにはビシビシと一杯に追ってきました。関西馬は牡馬でも輸送を考えて馬なり調教が多い中、このラストしっかり追ってきたのには好感が持てました。これなら前走で減っていた馬体も心配ないということでしょう。ドンドンと力強く加速する雰囲気は、他のダービー有力馬の調教では感じなかった迫力がありました。

皐月賞、重賞組に比べると実績面は劣りますが、それを覆して蹴散らすかもしれない迫力がありました。

さすが、誰もが勝ちたいホースマンの夢、日本ダービー。各馬、好調をキープしていますし、陣営の努力が垣間見えます。

5月31日、栄冠を手にするのはどの馬になるのでしょうか。

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