CBC賞(2015年)の血統データから導く予想のポイントとは?

今週から3場全てがローカル開催となり夏競馬が本格化する。GIは行われないが、秋に向けて楽しみな馬が多く登場し、2歳戦も本格化する。

またローカル開催は小回りや、施行距離や、洋芝などの特異条件でのレースが多いため中央4場(東京・中山・京都・阪神)に比べて単純な能力通りの決着が少ない。そのため波乱が多く、何といっても予想が面白い。

ここではサマースプリントシリーズ第2戦、CBC賞を血統面から紐解いていこう。


CBC賞のポイント

CBC賞は直線の長い中京1200mで行われる。そのため同じサマースプリントシリーズの第1戦、函館スプリントステークスが行われた函館1200mとは求められる適性が異なる。函館では直線が短いためコーナリングの上手さや瞬時に加速するパワーなどが求められる。しかし中京でそれらは求められず、重要なのは末脚を持続する力だ。

その力の代名詞といえるのがナスルーラの血だ。中京競馬場が改修されてからの過去3年のCBC賞でもナスルーラの血を馬が好走を続けている。ナスルーラの血を引く馬の中でも特にグレイソヴリン系(トニービン、コジーンなど)が好成績を残している。

中京改修後、12年と13年を連覇したマジンプロスパーは父がグレイソヴリン系のアドマイヤコジーン産駒、13年2着のハクサンムーンは母チリエージェがサクラバクシンオー×シェイディハイツというどちらもナスルーラ系による組み合わせで、ナスルーラ5×6×6というクロスを持つ馬だった。

昨年にいたっては、1着トーホウアマポーラの母父が母父グレイソヴリン系カロのアンブライドルズソング、2着エピセアロームの母父がグレイソヴリン系のコジーン、3着ニンジャの母父が母父グレイソヴリン系トニービンのアドマイヤベガという偏った結果となった。

今回も昨年の1、3着馬をはじめグレイソヴリンの血を持つ馬がいるので、「黙って買い」で良いかもしれない。しかし、ナスルーラやグレイソヴリンの血を持っているからといって「末脚を持続する」という血の特徴が受け継がれているとは限らない。次は更に突き詰めてCBC賞の注目馬をみていきたい。

【次のページヘ】CBC賞で特に注目される2頭って?

おすすめの記事