七夕賞の注目馬

クランモンタナ

キャプテントゥーレの半弟という良血馬です。母エアトゥーレはトニービン産駒で、トニービンはヘイペリオン5×3×5なので母系に入ると小回り向きのパワーや粘着力を伝えることがあるのですが、さらにクランモンタナは母母スキーパラダイスがハイペリオン4×6×7で、コートマーシャルやテューダーミンストレルといった小回り向きのパワーや機動力を伝える馬で、ストライドもあまり伸びず、一般的なディープ産駒感は無くなっていますね。

キャプテントゥーレが小回りを粘らせたら強い馬だったことを思えば納得ですし、妹のコンテッサトゥーレが外回りの桜花賞で3着となりましたが将来的には阪神内1400mがピッタリの馬になるのではないかと思います。枠が外過ぎますが、間違いなく成長力のある血統ですし暖かくなって馬体が絞れていれば好走してもおかしくないと思います。

ステラウインド

母ビーウインドはハイペリオンの5×5×7×7×6×5×7。今年は万葉ステークスを勝利していますが、本質的には小回り2000mがベストです。ヘイロー≒レッドゴッド≒ドローン3×5×6というニアリークロスで小回り向きの軽快なスピードも加わっているのも良いですね。外枠が残念ですが好走する可能性は十分にありそうです。

マイネルディーン

母ムービースクリーンはナイキアディライトを種付けされてオープンクラスで活躍したマイネルディアベルを輩出するほど優秀な繁殖牝馬です。

その父はハイペリオン5×3×5のトニービンで、3代母父もハイペリオン4×3のノーザンテーストです。しかし、トニービンの母父と3代母父がホーンビームというハイペリオン×ナスルーラという組み合わせの馬で、これはドゥラメンテも持っているクロスで通常外回り向きに出るのですがこの馬の場合はピッチ走法が影響してか中山や福島での成績が良いですよね。

とにかくハイペリオンの保有度は高いですし、今年の春3着となった福島民報杯も展開は向いたものの1着マイネルフロスト、2着ダコールとレベルの高い1戦でした。最内枠も引きましたし好走する可能性は高そうです。

上位人気が予想されるレコンダイト、グランデッツァ、アルフレードですが、レコンダイトは母がミルリーフ3×3、グランデッツァもミルリーフやサーゲイロードの体質が強く出ているのか外回り向きでとても福島で勝ち切るとは考えにくい。アルフレードも大きなフットワークで走りますから福島はプラスにはならないでしょう。メンバーレベルが高くないので走られてもおかしくないですが、ベストパフォーマンス発揮の場ではないと考えられます。

ということで、今年も波乱の可能性は十二分にありそうです。

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