福島牝馬S2019の予想オッズ・人気と注目の出走予定馬は?JRA重賞展望

2019年4月20日、福島競馬場で福島牝馬ステークス(GIII/芝1800m)が行われる。
今回は日程や出走時間などのレース概要、注目の出走馬(出走予定登録馬)、想定される人気と予想オッズを見ていく。

ランドネ、デンコウアンジュ、フローレスマジック、ダノングレースが出走するが、どんなレースが展開されるのか? 台頭する可能性を秘めた伏兵とは?

なお、競馬TIMESでは今後、当重賞を徹底的に検証していく。データ分析、有力馬の強調材料と不安要素の検証など、多角的な視点から当レースの見どころや注目点を解き明かしていく予定だ。

まずは出走予定馬の一覧と、勢力図(想定オッズ・人気)を確認していこう。


目次

福島牝馬S2019の日程・時間・賞金

2019年4月20日 15:25

1回福島5日目 4歳上 サラ4歳上オープン
芝1800m (右)
本賞金:3800、1500、950、570、380万円

注目の出走予定馬(登録馬)

荒れる牝馬重賞ではあるが、今年は頭数的にもメンバー的にも寂しくなってしまった印象。人気も割れそうではあるが、展開面を考えるとランドネが支持を集めるか。

実績的にはスイートピーS勝ちがある程度ではあるが、昨秋は紫苑Sの3着で権利を獲得し、好位からアーモンドアイの0.6秒差に粘った秋華賞(6着)、続く愛知杯でも単騎逃げであわやのシーンを見せての3着と重賞戦線でも通用する余地は既に示している。

前走の中山牝馬Sはハイペースに巻き込まれて大敗してしまったが、同じく大敗したミッキークイーンが続く阪神牝馬Sでアッサリ巻き返したあたりからもそれほど気にする必要はなさそう。今回はメンバー的にも頭数的にもマイペースで先行できそうな印象で、前走のようなことはなさそうだ。

実績はメンバー最上位のデンコウアンジュは、ここ2走に復調気配を感じる。

ヴィクトリアマイル2着を始め実績がある同馬だが、昨秋はオープン特別でも結果が出なかった。しかし、本来の後方一気の作戦に切り替えた前々走のターコイズSで3着、前走の中山牝馬Sも差のない4着と復調気配にある。道中スムーズさを欠くと展開が向いても弾けないタイプで、とにかくリラックスして運べるかがカギになりそう。直線の位置取りはインでも大外でも問題ないタイプだけに、この頭数なら自在に捌けそうなのも魅力だ。なかなかアタマまで突き抜けないのがもどかしいが、地力的にも上位進出の目は十分にある。

本来は差し脚を活かすタイプのフローレスマジックは、前走の中山牝馬Sで上述のハイペースを早めにまくってしまい、最後は甘くなってしまった印象。それでも掲示板は確保しているように地力は示した。どちらかというと軽い馬場向きの印象があり福島コースがどうかだが、立ち回り次第で一発も。

連勝中のディープインパクト産駒ダノングレースはここにきて本格化の気配。好位から早い上がりが使えるのが魅力で、立ち回りもうまいだけに福島コースも悪くなさそうだ。先週の福島メイン(福島民報杯)で味のある騎乗を見せた蛯名騎手の継続騎乗も悪くない材料。

他には、昨年の2着馬だがここ数戦が淡白な負けのカワキタエンカ、相手なりに走るタイプのウインファビラス、前走差す競馬で新味見せたカレンシリエージョなどが出走予定だ。

登録馬は以下の通り。

ウインファビラス 牝6 松岡騎手 畠山厩舎
カレンシリエージョ 牝4 秋山騎手 鈴木孝厩舎
カワキタエンカ 牝5 鮫島駿騎手 浜田厩舎
ダノングレース 牝4 蛯名騎手 国枝厩舎
デンコウアンジュ 牝6 柴田善騎手 荒川厩舎
ビスカリア 牝7 西村淳騎手 山内厩舎
フローレスマジック 牝5 石橋脩騎手 木村厩舎
ペルソナリテ 牝6 丹内騎手 相沢厩舎
ミッシングリンク 牝5 丸山騎手 斎藤誠厩舎
ランドネ 牝4 戸崎圭騎手 角居厩舎

想定人気・予想オッズ

6番人気 ウインファビラス 12.5倍
7番人気 カレンシリエージョ 27.3倍
5番人気 カワキタエンカ 6倍
3番人気 ダノングレース 3.9倍
4番人気 デンコウアンジュ 5.4倍
9番人気 ビスカリア 63.4倍
2番人気 フローレスマジック 3.3倍
10番人気 ペルソナリテ 88.6倍
8番人気 ミッシングリンク 48.7倍
1番人気 ランドネ 2.9倍

文=場末太郎(競馬TIMES編集部)

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