スピルバーグの血統

スピルバーグは父ディープインパクト、母父Lyciusという血統をしている。

ディープインパクトはスタミナのない種牡馬ではない。ただし、3000m以上のGIで勝てていないように、超スタミナ血統というわけではない。実際、凱旋門賞では3着に敗れている。

LyciusはイギリスのスプリントGI馬で、距離適性はマイルまで、といったところ。

つまり、父、母父ともにアスコット競馬場の中距離GIで強調できるような血統ではなかったことになる。また、スピルバーグや兄弟のトーセンラー、ブルーミングアレーは東京や京都といった日本でも比較的馬場が軽い競馬場で活躍している。

スピルバーグのキャリアを振り返っても、重・不良馬場では(0−0−1−2)とイマイチ。前走の産経大阪杯でも2番人気ながら4着と、人気を裏切っている。

アスコットの馬場に適応するには、いささか厳しかったというわけだ。

日本ならまだまだ一線級

というわけで、初の海外遠征は厳しい結果に終わってしまったが、敗因は明確だった。

日本ならまだまだ一線級でやれる力があるだけに、巻き返しに注意した方がいいだろう。次走の予定は発表されていないが、天皇賞秋の連覇を目指すことになる可能性が高い。今後の動向に注目していこう。

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