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敗因③ 瞬発力不足
これが一番の敗因といっても過言ではない。新潟記念のレースラップを見てみると……
13.1-12.1-12.0-11.9-12.4-12.4-11.8-11.5-10.9-11.5
中盤で12秒台中盤まで緩み、上がり3ハロンは11秒台、ラスト2ハロン目は10秒台を記録している。この瞬発力勝負に対応できなかったのだ。
ラングレーはディープインパクト産駒であるものの、ややジリ貧の傾向が見られる。実際、キャリア12戦で2度しか上がり1位を記録していない。33秒台の上がりを使ったもの今回が3回目である。
直線で瞬時の加速に対応できなかった。今回の敗因にして、上のクラスでやっていくために克服しなければならない大きな課題といえるだろう。
重賞戦線で主役になれるか?
といっても今回の競馬は決して悪くなかった。スタートから好位につけて、直線では鞍上の指示にしたがってうまく外に出す器用さも見せた。瞬発力を問われないレースになったら、勝ち負けしていてもおかしくない内容だった。
次走は未定でこのまま進めば6月のクラス再編により、再び準オープンに降級する。ただ、今回くらい走れれば再びOP馬になれるだろうし、夏以降の重賞戦線を大いに盛り上げる存在になるかもしれない。そう期待し、今後を見ていきたい。
【文】=競馬TIMES編集部レース分析班
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