マイラーズカップの敗因
例えば前走のマイラーズカップを振り返ってみましょう。
このレースは勝ったレッドアリオンが4角3番手、2着のサンライズメジャーが4角1番手でした。
また、上がり1位のディアデラマドレは上がり31秒9という驚異的な末脚を使っています。しかし、前には届かず7着に終わりました。つまり……
・早い時計に対応できる馬
・前にいた馬
この両方を満たす馬でないと、上位にこられなかったことになります。フルーキーは4角7番手と、中団に位置していました。上がりは32秒9を使っていますが、それでも5着止まりだったのは完全に位置取りが問題だったことを示唆しています。
同じように中団にいながら上位に入ったフィエロは安田記念で4着、エキストラエンドは9着ですから、フルーキーにもこれくらいの力はあるわけです。
安田記念で一桁着順に入れる力があるなら、GIIIのエプソムカップで勝ち負けできてもおかしくはないでしょう。
まとめ
まとめになりますが、
・ハイレベルレースを使っていた
・前走の敗因が明確で、巻き返せる余地がある
フルーキーはこの2つに該当していますから、期待が持てる出走馬といえます。エイシンヒカリとサトノアラジンは強いですが、重賞での実績はフルーキーのほうが上です。
軽視していると、痛い目を見るかもしれませんね。
【文】=西島彩(競馬TIMES編集部)
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