シルクロードステークス2020の競馬予想分析!3つのデータから導く危険な人気馬

2020年2月2日、京都競馬場でシルクロードステークス(GⅢ/芝1200m)が行われる。今回は過去のデータやレース傾向を振り返り、当レースの危険な人気馬を予想していく。

馬券を買う上で特に重要なのは「どの馬を買うか」ではなく「どの馬が消しか」を見極めることだ。

人気馬を「買わない」と判断できれば、余った資金を軸馬の買い足しや穴馬の追加購入に回すことができる。そして人気馬が馬券圏外になれば配当が跳ね上がる。

「人気だから押さえようかな」と毎回人気馬を買ってしまうと回収率は落ちていく。だからこそ「買わない人気馬」を見つけることがカギになってくるのだ。

果たして、人気が想定されるアウィルアウェイ、カラクレナイ、ディアンドル、モズスーパーフレア、レッドアンシェルらの中で危険なのはどの馬なのか。しっかり考察していこう。

過去10年のデータを参考に予想を進めていく。


目次

シルクロードステークスの人気馬成績

過去10年のデータを見ると、1番人気が3勝、2着が1回、3着はなし。1倍台、2倍台まではそれなりの成績だが、3倍台だと不安を残す。

単勝万馬券の馬が2頭来るなど、さすがハンデ戦、結構な穴馬も飛び込んでくる。ただし勝ち馬は過去10年すべて倍率1ケタ台であることも忘れてはならない。

ではここからは注目のデータをピックアップして紹介していこう。

予想参考データ① 前で粘れ!

脚質・先行(6- 2- 2-26)
勝率 16.7% │ 複勝率 27.8%

基本的に冬の京都は前が残りやすく、そこまで差しが届く感じではない。先行馬の成績は優秀で、逃げ馬は1年おきに2着になり、今年は2着になる年のようだ。

モズスーパーフレアが逃げる可能性がある一方、セイウンコウセイも色気を持っており、何がハナを主張するか、ここが大きなキーとなりそう。

ただ去年はティーハーフが4コーナー15番手、2年前はフミノムーンが13番手から上がり最速の脚で3着に来ている。33秒を切るような末脚があれば、後ろからでも勝負にはなる。

予想参考データ② 牝馬の取捨選択

短距離だと牝馬に分があることが多いが、シルクロードステークスのデータを見る限り、そこまで牝馬が優れた結果を出しているとは言いがたい。2016年から18年の3年間は牡馬が独占した。

傾向を見ると、淀短距離ステークスで好走した馬が結果を残しており、そこで結果を出しておきたい。それ以外では、オープン特別だったら勝利もしくはわずか及ばずぐらいは欲しい。

京阪杯組は少ないが、1番人気に支持されて負けたような馬が狙い目。モズスーパーフレアは救われた形だが、コンマ8秒負け、負けすぎとみるかどうか。

予想参考データ③ 斤量増が狙い

ハンデ戦だが、前走に比べて斤量が増えた馬が6勝を挙げており、斤量減の1勝と比べれば雲泥の差となっている。

1キロ台の増加もいいが、意外と激熱なのが2キロ台の増加。過去10年で5頭いるが、1勝2着3回なら面白い。斤量増はむしろチャンスなのだ。

57キロが結果を残しているので、55や56からの57がいいか。トップハンデは58キロのセイウンコウセイだが、斤量的には問題なし。逆に54キロは39頭いながら3着1回だけ。

2020年の危険な人気馬は?

モズスーパーフレアは人気になる見込みだが、京阪杯は負けすぎで、過去の傾向を見てもコンマ5秒負けまでが挽回し、コンマ8秒負けは厳しい。良績は54キロまでに集中しており、56キロはやや酷な斤量の可能性が高い。シルクロードステークスの好走条件に合致せず、危険な人気馬の一頭になりそうだ。

また、アウィルアウェイは2つ目の消しデータに合致している。斤量2キロ増は激熱ではあるが、良績は軽い時に残しており、実力的に戦えるかとなるとやや分が悪そうだ。冬場はこれが初めて、経験はまだ乏しく、壁を乗り越えられるかの試金石となる。

反対にレッドアンシェルは危険なデータに一つも当てはまらない。7か月の休み明けだが、長期休養明けの着外は3歳時の富士ステークスで、不良馬場やら古馬との初対決やら、それで4着ならむしろ健闘。距離は問題なく、斤量も大丈夫。社台グループの手にかかれば休み明けは関係ないだろう。人気馬の中で最も不安要素が少ないのが、レッドアンシェルと言えそうだ。

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